横浜自然観察の森 いきもののにぎわいのある森ブログ

                                 季節の生きものや風景のお話を、日本野鳥の会レンジャーが発信します!

タグ:産卵

1月の雨の降る暖かい日の夜、ヤマアカガエルが湿地や池で産卵します。
今年も先日の雨の日、少しだけヤマアカガエルが産卵したので、卵(卵かい)を確認に行ってみると、
s-IMGP0065卵塊
ありました。真ん中のもこもこしてるヤツです。
ちょっと水面の反射で見にくいですね。
では、水中から見てみましょう。
s-IMGP0069水中卵塊
透明のゼリー状の物質に包まれて、黒い卵がたくさん見えます!

まだまだ冷たい水の中ですが、少しずつ発育し、
春にはオタマジャクシになります。

卵を傷つけないように、水から出したり、手でもんだりなどはしないようにお願いします。
どうしても気になる方は、そっと、やさしく触る程度でお願いします。

観察センター内の展示、
「ピックアップ ヘイケボタルの湿地」では、
今年のヤマアカガエルの産卵状況(卵かい数)を随時更新しつつ報告しています。

文・写真/nuka


こちらもお読みください。

オオカマキリの産卵シーンに出会いました。
s-IMG_9354産卵
まだ卵は真っ白で柔らかそうです。
オオカマキリや卵を見かけることはよくありますが、
産卵シーンにはなかなか出会えません。
せっかくなので動画に収めてみました。


お腹の先を起用に、そして複雑に動かして産卵していました。
ソフトクリームを逆につくるように、ゆくりと巻きながら、上から下へ卵が出来あがっていきます。

出来上がった卵はこちら(数日後に撮影)。
s-IMG_9366オオカマキリの卵上から
よく見かける茶色になっていました。
逆ソフトクリーム型になっていないのかと、下から見ると、
s-IMG_9372カマキリの卵下から
ソフトクリームの先のように、渦を巻いてとんがってはいないようです(笑)。
普段、上から見ることが多いので気づかなかったのですが、下から見るといくつかの層になっているように見えます。
下から見るなんて、あまり経験ないですね。

春になると、この下側のまん中から、オオカマキリの子どもが生まれてくるのかなぁと思いましたが、子どもが生まれて出てくるのは、卵の下からでも上からでもなく、なんと横からなのです。
s-IMG_9366オオカマキリの卵生まれるところ_LI
赤線で囲った、少し盛り上がった部分から生まれてきます。
ひとつの卵から約200匹も生まれてくるそうです。


文・写真・動画 nuka

こちらもお読みください。




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緊急事態宣言にともない不要不急の外出の自粛が呼びか
けられています。
このためブログではみなさまに自然情報や保全活動への
取り組みなどをお届けしてまいります。
しばらくは、オンラインでお楽しみください。
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暖かくなってチョウもよく見かけるようになりました。
ミズキの道で、ムラサキシジミという小型のチョウを見かけました。
日が当たると青紫色に光っているように見えます。s-ムラサキシジミ♀2016.1okubo(戸塚区) (2)ムラサキシジミ(写真は戸塚区で撮影)。

飛んでいるムラサキシジミを目で追っていると、シラカシの枝先にとまりました。でも、とまっている姿勢がちょっと変で、よく見るとお腹を曲げていました。
これは!産卵?
飛び去った後、シラカシをよく見てみると、

s-P4264136芽と芽の間に白いものがあります。拡大すると、

s-P4264149ムラサキシジミ卵ありました!ムラサキシジミの産みたての卵。
とげとげしていて、ウニみたいです。特にバフンウニ。

卵というと、丸くてツルッとしている印象ですが、いろんな形の卵がありますね。もっとおもしろい形の卵もきっとありそうです。

文/nuka 写真/かなちん、nuka

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