横浜自然観察の森 いきもののにぎわいのある森ブログ

                                 季節の生きものや風景のお話を、日本野鳥の会レンジャーが発信します!

タグ:ヤマアカガエル

1月の雨の降る暖かい日の夜、ヤマアカガエルが湿地や池で産卵します。
今年も先日の雨の日、少しだけヤマアカガエルが産卵したので、卵(卵かい)を確認に行ってみると、
s-IMGP0065卵塊
ありました。真ん中のもこもこしてるヤツです。
ちょっと水面の反射で見にくいですね。
では、水中から見てみましょう。
s-IMGP0069水中卵塊
透明のゼリー状の物質に包まれて、黒い卵がたくさん見えます!

まだまだ冷たい水の中ですが、少しずつ発育し、
春にはオタマジャクシになります。

卵を傷つけないように、水から出したり、手でもんだりなどはしないようにお願いします。
どうしても気になる方は、そっと、やさしく触る程度でお願いします。

観察センター内の展示、
「ピックアップ ヘイケボタルの湿地」では、
今年のヤマアカガエルの産卵状況(卵かい数)を随時更新しつつ報告しています。

文・写真/nuka


こちらもお読みください。

園内の湿地でたくさん見られているヤマアカガエルのオタマジャクシは、手足が生えてきて、カエルの姿になり、上陸し始めています。

そんな様子を観察しやすいヘイケボタルの湿地で、実際にレンジャーが探すのと同じように、一緒に子ガエルを探してみましょう。


(最後の方の、ゴー、という音は、上空を通過した飛行機の音です。)

どうでしたか?レンジャーより早く見つけられましたか?
上陸したてのヤマアカガエルはとても小さく、1~2cmくらいです。
もう一度、写真でよく見てみましょう。
s-IMG_3032子ガエル

よーく探すと、あちこちにいますよ。
s-IMG_3036子ガエル

文・写真・動画:nuka

こちらもお読みください

先日は観察の森でも雪が降りました。
P1182136-1

そんな冬の森でも、出会える生きものがいます。
この時期にしか見られない生きもの、見やすい生きものがいるのです。

見やすい生きものといえば、森の小鳥たち。
樹上を動き回るシジュウカラやエナガ等の群れは、
樹木の葉が落ちてとても観察しやすくなっています。
ss-エナガ141210掛下04
エナガ。葉がないので食餌シーンも丸見え。

1~3月の雨上がりの湿地には、なんとヤマアカガエルが産卵のために集まります。
産卵のタイミングを予想するのは少し難しいので、
産卵シーンに出会えた方はラッキーです。
1月、2月の真冬でも、彼らにとっては大事な恋の季節です。
s-ヤマアカガエル160213ヘイケ湿地掛下08
産卵にやってきたヤマアカガエルたち。

このように冬の森でも魅力がいっぱいです。
そんな冬の森の紹介が以下で放送されます。

テレビ神奈川 ハマナビ
1/25(土)18:00~18:30
「横浜で冬の森を楽しもう!」

↓予告動画を見ることができます。
http://www3.tvk-yokohama.com/hamanavi/2020/01/125_3.html

もちろん、レンジャーも出演しています!

ぜひご覧ください!


写真 nuka、かけした
文  nuka

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