横浜自然観察の森では秋から春にかけて見られるタカの仲間のノスリ。腹部の茶色の腹巻のような模様が特徴です。個人的に茶色くて真ん丸な頭部と黒目がちな瞳が柴犬を彷彿とさせて、大好きな猛禽類です。
名前の通り、地面スレスレを飛び、ネズミやモグラなどの小動物を捕まえるのが得意です。着地する事が多いので、尾羽が擦り切れて少しボロボロになっている個体を多く見ます。
空中に停止するホバリング飛行が得意。逆風が吹いていても翼と尾羽の羽で風を上手に捉えて獲物を探します。
ヤマアカガエルが産卵する頃になると、低い位置に止まる事が多くなります。しかし、このノスリは目立つ場所にいたので、ハシブトガラスに取り囲まれてしまいました。カラスの仲間は猛禽類を見つけると、モビング(擬攻撃:猛禽類に対する攻撃のような行動)を仕掛ける事があります。カラスの行動や鳴き声をよく観察すると、猛禽類と出会える確率がグンと上がります。
しつこく攻撃されるノスリに同情しつつ、びっくりした顔が可愛らしいです。まもなく、この森を離れてしまうので、お見逃しなく!
写真・文 おかもと