横浜自然観察の森 いきもののにぎわいのある森ブログ

                                 季節の生きものや風景のお話を、日本野鳥の会レンジャーが発信します!

カテゴリ: 昆虫のお話

木が芽吹き、花が開くと、それを合図に
虫たちの活動も活発になります。

森を巡回中、目に留まったのは
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黄色い粉まみれになった虫。
ベニコメツキの仲間でしょうか。

近くに視線を動かすと、
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小さいながらに花粉をたっぷり備えたアオキの花。
あいつ、花の中に潜っていたな…。

もう少しよく見てみると、違う虫も来ていました。
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(ピンぼけご容赦)ヒメジョウカイが来ています。

彼らは、花の蜜や花粉、もしかしたら花そのものを
食べ物にしているのでしょう。

おっと・・・
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こちらはではコハナグモの子どもが
ガガンボのなかまを捕えていました。

虫が集まれば、その虫を食べたい生きものも
当然やってきますよね。

花を一つ一つ、のぞいて回ると、小さな「食べる・食べられる」の
つながりが見えてきますよ。


文・写真 かなちん

春の森では、イベントを開催します。
ぜひお越しください!
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4/27(土)  森のいきもの観察DAY~親子で楽しもう!<春編>
5/3(金・祝)~6(月・振替休) イタチになろう!春の森おさんぽラリー

詳細はこちら

二月が後半に差し掛かり、晴れた日はとても暖かいですね。
先日の快晴日に、ノギクの広場を歩いていると、太陽に暖められた草の隙間からクビキリギスが飛び出してきました。
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なんともおどろおどろしい、一度聞いたら忘れられない名前のキリギリスの仲間です。
kubikirigisu
とんがり頭と赤い口元が特徴です。
春から初夏のころに「ビーー」と、間延びした鳴き声を出す虫で、時期になると街中でも聞くことができます。早春のこの時期に姿を見られたのはラッキーでした。

前回の記事に引き続き、最近は晴れて暖かくなるたびに、春の訪れを予感させるような出会いに恵まれます。
雨の日と晴れの日が繰り返すどっちつかずなお天気ですが、暖かい晴れた日にはぜひ散策にいらしてください。

写真・文 まえむー



温かで強烈な風が吹いて、
横浜でも「春一番」になったようですね。
観察センターから外を見ると、ちらちらと飛ぶチョウが!

思わずとび出て様子で姿を追うと、
長いこと待って、木の幹に止まってくれました。

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そーっと、そーっと近づいて・・・

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羽の先の赤と白が目をひく、
アカタテハ、でした。

このチョウは、成虫の姿で冬を越します。
春を感じて、起きてきたのでしょう。

まだ来週は冷え込む予報なので・・・
二度寝?かな?

三寒四温を虫たちの行動にも感じることができますね。


文・写真:かなちん

今日はセンター前の温度計が21℃を指すほど、とても暖かい日でした。
そのためか、センター前には何種かチョウが飛んでいました。

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肩に止まってくれました。ウラギンシジミです。

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テングチョウもいたのですが、写真は撮れませんでした。
 ↓
テングチョウ20130309_ミズキ14と15の間yk1 s
テングチョウの参考資料です。

彼らは成虫越冬をするチョウなので、暖かい日は、冬でも姿を見せてくれることがあります。
例年になく暖かい日がありますので、お時間があるときにお散歩の際はチョウさがしなどはいかがでしょうか。

写真・文 まえむー 
テングチョウ写真・yk

日に日に寒くなっていく昨今、園内でカマキリの卵を見かけるようになりました。
冬に向けて、彼らも次世代を残す準備をしているのでしょう。
思えば、最近見かけるハラビロカマキリさんたちのお腹も大きかった。
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きっと産卵場所を探しているんだろうことが分かります。

いつか産卵している場面に会えたらなと思っていたら、つい先日見ることができました。
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器用にお腹を動かしながら、もこもこした泡で卵鞘を作っていきます。
この時の卵鞘が、よく見ると青かったのです。

ハラビロカマキリの卵鞘って青いのもあるんだなぁ。なんて思っていましたが。
どうやら産みたてのときだけ青いらしいのです。

翌日卵鞘を見たら、すっかり見慣れた茶色になっていました。
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彼らが孵化するのは暖かくなってから。
まだまだ先だけれど、春が楽しみになりました。

写真・文 まえむー

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