横浜自然観察の森 いきもののにぎわいのある森ブログ

                                 季節の生きものや風景のお話を、日本野鳥の会レンジャーが発信します!

カテゴリ: 昆虫のお話


温かで強烈な風が吹いて、
横浜でも「春一番」になったようですね。
観察センターから外を見ると、ちらちらと飛ぶチョウが!

思わずとび出て様子で姿を追うと、
長いこと待って、木の幹に止まってくれました。

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そーっと、そーっと近づいて・・・

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羽の先の赤と白が目をひく、
アカタテハ、でした。

このチョウは、成虫の姿で冬を越します。
春を感じて、起きてきたのでしょう。

まだ来週は冷え込む予報なので・・・
二度寝?かな?

三寒四温を虫たちの行動にも感じることができますね。


文・写真:かなちん

今日はセンター前の温度計が21℃を指すほど、とても暖かい日でした。
そのためか、センター前には何種かチョウが飛んでいました。

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肩に止まってくれました。ウラギンシジミです。

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テングチョウもいたのですが、写真は撮れませんでした。
 ↓
テングチョウ20130309_ミズキ14と15の間yk1 s
テングチョウの参考資料です。

彼らは成虫越冬をするチョウなので、暖かい日は、冬でも姿を見せてくれることがあります。
例年になく暖かい日がありますので、お時間があるときにお散歩の際はチョウさがしなどはいかがでしょうか。

写真・文 まえむー 
テングチョウ写真・yk

日に日に寒くなっていく昨今、園内でカマキリの卵を見かけるようになりました。
冬に向けて、彼らも次世代を残す準備をしているのでしょう。
思えば、最近見かけるハラビロカマキリさんたちのお腹も大きかった。
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きっと産卵場所を探しているんだろうことが分かります。

いつか産卵している場面に会えたらなと思っていたら、つい先日見ることができました。
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器用にお腹を動かしながら、もこもこした泡で卵鞘を作っていきます。
この時の卵鞘が、よく見ると青かったのです。

ハラビロカマキリの卵鞘って青いのもあるんだなぁ。なんて思っていましたが。
どうやら産みたてのときだけ青いらしいのです。

翌日卵鞘を見たら、すっかり見慣れた茶色になっていました。
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彼らが孵化するのは暖かくなってから。
まだまだ先だけれど、春が楽しみになりました。

写真・文 まえむー

「ハチが近づいてきたら、ハチを脅かさないように、じっと固まって石になってくださいね!」
団体の小学生の生徒さんたちへ、ハチの注意喚起をするときに言っている言葉です。

とはいえ、すぐ目の前でハチがうろうろしていると怖いです。
オオスズメバチだとなおさら。思わず立ち止まってしまいました。
スズメバチ1s

道の上で、オオスズメバチはカマキリの死体をかじっていました。
きっと幼虫のために、お肉を持っていこうとしているのでしょう。

みたところ、スズメバチが持っているカマキリは胸と頭だけです。
腹部分は、細切れで放置されていました。
頭と胸だけで、団子にできるほどお肉の部分はあるのかな。と、思っていたら。

スズメバチ4s
大きな顎でカマを切って。

スズメバチ7s
羽を切って。

スズメバチ8s
飛んでいきました!

てっきり肉団子にしてから持っていくと思っていました。
あんな大きなものを持って飛べるなんて、さすがオオスズメバチ。
感心のあまり、見つけた時に感じた恐ろしさも、すっかりどこかへ飛んでいきました。

通路沿いに巣はないようなので、飛び去っていきました。
とはいえ、食べられる部分はあるのでしょうか?
腹部分に見向きもしなかったことは、少し疑問に思いました。

散策しているといろんな生き物を目にします。
知っている生きものでも、観察しているといろんな場面を見ることができます。
程よく涼しい気候が続く昨今、散策もしやすくなりました。
機会があれば、ぜひお越しください。


写真・文 まえむー


先日、草刈りをしていたところ…

「うわぁ、お邪魔します!」
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上手に組み合わせたササの葉の中で、お休み中の虫をみーつけた!
糸を使って、葉っぱをつなげて巣をつくった様子。
葉の緑とのコントラストで、体のオレンジ色がよく目立ちます。
お腹の黒いボーダーのような模様が特徴的。
一緒に作業をしていたかなちんレンジャーにすかさず「コバネコロギス」と教えてもらいました。

その後も黙々と草刈り、集草、草刈り、集草…

と、1歩足を踏み出した時、足元からパタパタと細長い何かが飛び上がりました。
カマキリかなと思いつつ、降り立ったあたりを見てみると…。いない?
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(ピントが合っていないのはご容赦ください…)
それでもよーく見てみると、葉っぱにまぎれて上手に隠れていました。

「みーつけた!なんと、ナナフシ!?」
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この森にいる翅のあるナナフシのなかまは、ニホントビナナフシですが、体に対して翅が小さく、こんなに飛びあがったりはできなかったはず…。
また、前に観察したニホントビナナフシより体が茶色い褐色で細長く、触覚も長いような…。

センターに戻って図鑑をみたところ、正体は「タイワントビナナフシ」でした。
このナナフシは、長距離移動はできないようですが、ニホントビナナフシより長い翅をもっていて、今回みたようにパタパタと翅を使うことができたようです。

コバネコロギスもタイワントビナナフシも、昔は神奈川県で観察されていなかった、近年少しずつ観察されてきている種類のようです。
コバネコロギスは温暖な地域で見られる生きものなので、温暖化の影響で分布が北上したと考えられています。
一方、タイワントビナナフシは人の行動によって移入してきました。
この森にはどのようにやってきたか謎ですが、まさかの収穫にあふれた草刈りでした。

文・写真:まつもい

※この森では、「生きものを持ち帰らない・持ちこまない」がお約束。

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