横浜自然観察の森 いきもののにぎわいのある森ブログ

                                 季節の生きものや風景のお話を、日本野鳥の会レンジャーが発信します!

カテゴリ: 植物のお話

ちょうど一年前、このブログで紹介した白いガ「キアシドクガ」が、今年も森の中を舞っています。
今回は、白いガではなく、白い花々を紹介します。

テイカカズラ
s-テイカカズラ150607ミズキ14掛下01
最初に紹介するのは、プロペラのような花の形をしたテイカカズラです。
つる性の植物で、少し暗い照葉樹林等で見ることができます。本来であれば、樹冠などの高い位置で花を咲かせますが、生態園やモンキチョウの広場などでは、目線の高さまで垂れ下がっており、花も見やすいです。光沢のある葉がついたツルを探すと花が見つかるかもしれません。

スイカズラ
s-スイカズラ150522掛下04
こちらもつる性植物のスイカズラです。
白い花と言いましたが、隣には黄色い花もあります。じつは、スイカズラの花は、白から黄色に段々変わっていきます。どのようにして色が変わるかはわかっていません。スイカズラの花は、大人の目線くらいの高さで見ることができます。

ウツギ
s-ウツギ20120602 (3)
卯の花とも呼ばれるウツギの花です。
ウツギの花が咲く頃にホトトギスが鳴きだすと言われており、万葉集や唱歌などで両者は共に詠われることが多いです。森の中でもホトトギスの声が聞こえ始めています。ウツギの特徴でもある垂れ下がった枝につく花には、昆虫が蜜を求めて集まってきます。

ドクダミ
s-ドクダミ花20150531タンポポの道15yk (4)
最後に紹介するのが、ドクダミです。
ドクダミの花の色は白と言いたいところですが、じつは白ではありません。
白い花びらの様に見えるのは、苞という葉が変形したものと言われており、本当の花は、中心のヤングコーンの様な穂状花序(小さい花が穂状に集まっているもの)です。なので、正確には、ドクダミの花の色は白ではなく、黄緑と言えるでしょう。
ドクダミは、梅雨入りする頃に咲き始めます。湿地の近くや日陰等の湿った場所の足元を探してみると花を咲かせているかもしれません。

今回は、今の時期見ることのできる白い花を紹介しましたが、森の中では他にも様々な植物が花を咲かせていたり、実をつけています。ぜひいろんな目線で観察してみてください。

文:ロビン 写真:かけした他

こちらもお読みください
自然観察センターの新型コロナウイルス感染予防対策について
横浜市は現在「まん延防止等重点措置」が適用されています。引き続き感染防対策にご協力ください。

先日、ウグイスの道を歩いていた時のことです。
低くて細い木の枝に小さなピンクの花が咲いているのを見つけました。
 ウグイスカグラピンク

春を感じる華やかな色に春の訪れを感じました。
先輩レンジャーに聞いたところ、
ウグイスカグラの花ということが分かりました。

さらに行くと白っぽいウグイスカグラも見つけました。
 ウグイスカグラ白単

白い花を咲かせるシロバナウグイスカグラという種もあるようですが、この花はピンクも混じっているので違うようです。
しかし何故名前にウグイスが入っているのでしょうか?一説によると、ウグイスが鳴くころに花が咲くという話もあります。実際に気温が上がった昨日今日はウグイスのさえずりが聞こえてきました。
 ウグイスカグラ白2

これからまた寒くなる日もあります。皆さんも暖かい恰好をして身近なところで春の訪れを探してみませんか?

文・写真:アーリン


こちらもお読みください
観察センター再開について
引き続き感染防対策にもご協力ください。

今回はこの森の生きものたちが暮らしやすい環境を整える、管理作業の一部を紹介したいと思います。
s-P2129028
Aレンジャーが刈払い機を持っています。今日は草刈をおこなうようです。
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ここは湿った草地。
ここには、明るい湿った環境を好む植物が生育しています。草刈をすることにより明るい草地を保つことができるのです。
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1時間半後、草刈が終了しました。どうでしょう?
わかりにくいかもしれませんが、じつは、地面から10cmほど草丈を残して刈っています。
植物の中にはロゼット(風や乾燥から耐えるために、茎を立ち上げず、地面に葉を放射状に伏せている状態)で冬を越す種類がいるため、こうすることで、それら植物の芽を傷つけずにすむのです。
この様に観察の森ではその環境にくらす生きものに合わせて、時期や方法を工夫しながら管理作業をおこなっています。


文・写真:ロビン

こちらもお読みください。
観察センター再開について

森は久しぶりの雨になりました。
カラカラした地面が一気に潤っています。

ただ、ただ、とっても冷たい雨です。

IMG_4978

ぜひ散策に来てください、とは
言い難いお天気ですが、
それでも、ちょっぴり心動かされる
光景はあるものです。

センターから湿地に向かう道(上の写真)の、左側。
サクラの木の下に、
水玉をたっぷり付けた低木があります。

IMG_4974

オニシバリ(鬼縛り)…という、
ちょっと怖い名前の木。

しっとり、すべすべの葉は、
雨のたびに、こんな綺麗な水玉を葉上につくります。

IMG_4973

そして、じつは、年が明けて一番乗りで、
花を咲かせる木でもあります。

IMG_4975

寒さの中に、もう花を楽しめる季節が
やってきたのですね。


文・写真/かなちん

このところ寒い日が続きます。観察の森もすっかり
冬の顔です。ところどころで霜柱がみられたり、
湿地の水が凍ったり。つららをみかけたり!

霜柱
先日、明治生まれの詩人室生犀星さんの「動物詩集」
という本を知りました。この詩集の中には昆虫や野鳥
など生きものからの目線で書かれた詩がたくさんあり
ます。
その中に
「はだかになつた山 はだかになつた木木
土の色まで草の間に見えてゐる」
という出だしではじまる「冬の顔」という詩がありました。
まさに今の森の姿です。

冬景色
それでも差し込む日差しの中、体を起こそうとしている
ロゼットをみつけることができました。まだしばらくは
お日様を受け、風を受けないように地面に体をはりつか
せていますが、もう少し暖かい日が続けば起き上がって
きそうです。
ロゼット
冬の顔から春の顔へ。これから町でも森でも、春の顔を
探すのが楽しみな季節となります。

文・写真:チョコ

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引き続き感染防対策にもご協力ください。




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