横浜自然観察の森 いきもののにぎわいのある森ブログ

                                 季節の生きものや風景のお話を、日本野鳥の会レンジャーが発信します!

カテゴリ: 植物のお話

毎年この時期になると個人的にワクワクするタネがあります。

それは足元に目を配りながら歩いていると見つけることができる、タンポポの綿毛を大きくしたようなテイカカズラのタネです。
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5月ごろ咲かせた花が今ごろから完熟します。

このタネは、袋果(たいか)といって細長い袋状の実の中に含まれています。袋果は花からはとても想像できな形をしています。
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熟すと実が縦に裂けて先ほどのタネが出て風に乗って散布されるのです。
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テイカカズラはつる性の常緑広葉樹で樹木の幹に絡みついています。
綿毛を見つけたら樹上の袋果を探してみてください。
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すぐ真上で見つかることもあれば、風で飛ばされ元の木から遠く離れたところに着地していて全く見つからないこともあります。いったいどこから飛んできたのか想像するとワクワクするのです。

文・写真/かけした

アキアカネの丘で管理作業をしていた時のこと。
手がチクチクするので見てみると、軍手にチカラシバの
種がびっしりとくっついていました。
 軍手にチカラシバ
チカラシバの種の先端の軸にはトゲが逆向きに生えて
いて、それが返しの働きをするので、引っ張っても
なかなかうまく抜くことができません。
 とれないチカラシバ
しかし軍手を裏返して軸をつまんで引っ張ると、
つるんと抵抗なく抜くことができました。


ただし、この方法は目が粗い軍手には有効ですが、
シャツやハンカチなどの目が細かい布だと種が通り
抜けられずに詰まってしまいます。

厄介なチカラシバですが、淡い紫色に実った穂が草地を彩る様からは秋の風情を感じさせてくれます。
 淡い紫チカラシバ
園内へお越しの際は是非観察してみてください。

文・写真:アーリン

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引き続き感染防止対策にご協力ください。

はじめまして。
5月から横浜自然観察の森で働き始めましたまつもいです。
植物や生きものについて知識のつたない私ですが、私の森での出会いや発見を紹介していきたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いします。

働き始めてから1カ月が過ぎた6月ごろ森を歩いていたとき、私は鮮やかな青紫色と黄色に心を奪われ、あるお花のとりこになってしまいました。
この顔を見つけては、しずかに幸せに浸ってしまいます。
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「ツユクサ」という植物です。
身近な植物なので、なにを今さらと言われてしまいそうですが…。
この森に通うようになってから、道ばたの植物にも自然と目を向けるようになり、自宅近くの植え込みなどでふつうに咲いていることに気づきました。
花期は9月ごろまでなので、この先も私の小さな幸せ探しは続きそうです。

ツユクサは、花弁3枚のうち2枚が大きく、よく目立つ青紫色をしています。
あるレンジャーはミッキーマウスのようと例えていましたが、たしかに大きな耳のように見えてきました。
黄色い部分は3種類の形をした雄しべです。

横から見るとこんな不思議な形をしています。
ツユクサ210713松本1_resize
蕾を包む部分はキャッチャーミットのようで、図鑑には3~4個の蕾が入るとありました。
ツユクサは、朝明るくなるころにこのキャッチャーミットから1個だけ蕾を出して咲き始め、その日の昼頃には花としての一生を終える1日花です。
翌日以降に残りの蕾が順番に咲くようです。

キャッチャーミットの中をのぞいて見ると…
ツユクサ210713松本2_resize
花の根元あたりに若い果実でしょうか、2つ並んでいました。
ちょっと窮屈そうですが、この花が咲き終わったら、これからもっと窮屈になるのかもしれません。


外出しづらい日々が続きますが、こんな時こそ、お家のまわりで季節の”みちくさ”を楽しんでみてはいかがですか?
「こんなところにこんなお花が咲いていた!」、「よく観察してみたらこんな面白い形をしていた!」など新しい発見があるかもしれません。


文:まつもい 写真:かけした まつもい


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自然観察センターの新型コロナウイルス感染予防対策について
横浜市は現在「緊急事態宣言」が適用されています。
引き続き感染防対策にご協力ください。

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ガマズミの未熟の実が目立つようになってきました。
枝先に緑色のやや扁平な形をしたものがいくつもついています。

秋には丸い真っ赤な実に熟します。
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(2015年11月撮影)

ところが別の枝先には毛に覆われた実を見つけました。
フワフワのさわり心地がなんともいえず、いいです。
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じつはこれ、ガマズミミケフシという虫こぶで、ガマズミミケフシタマバエというハエが寄生してこのような形を作らせてしまったものです。

この中でハエの幼虫が成長していくのですが、この先秋ごろにはいったいどんなふうになっていくのでしょうか。

ガマズミの実を見つけたら、ぜひ秋まで観察してみてください。

文・写真/かけした

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先月、絵本「はらぺこあおむし」などの作者で知られるエリック・カールさんが亡くなられました。私も子どもの頃、色鮮やかな絵本を夢中でめくった記憶があります。

そんなことを思い出しながら森を歩いていると、変わった形の実をつけた植物を見つけました。しかも何者かに食べられてしまったのか、一部が削りとられたようになくなっています。

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あたりの葉の裏を入念に探すと…犯人がいました。ジャコウアゲハの幼虫です。

この植物はオオバウマノスズクサというつる性の多年草なのですが、じつは有毒成分を含んでいます。

ジャコウアゲハの幼虫は好んでオオバウマノスズクサを食べ、その毒を体にためこみ、成虫になった後も鳥などの天敵から身を守るために利用しています。

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幼虫はお腹をこわすことなくもりもり食べて、やがてさなぎになり、1~2週間で羽化を迎えます。

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黒い羽に、腹部の濃いオレンジ色が目立つチョウです。皆さんも探してみてください。


文・写真 あらごん

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