横浜自然観察の森 いきもののにぎわいのある森ブログ

                                 季節の生きものや風景のお話を、日本野鳥の会レンジャーが発信します!

カテゴリ: 植物のお話

葉っぱの落ちた森はどことなく寂しく見えることがありますね。寒いせいかな?
でもルーペを持って枝先を観察してみると、

ほら、とんがり帽子をかぶった誰かの顔が♪
コクサギT_b


笑ってる?
ヌルデT_b


こっちでも
カラスザンショウT_b

なにかの生きものにも見えてくる?
クサギT_b

この春芽吹く木の芽と秋に落ちた葉っぱの痕が、寒くて縮こまらせていた体をほっこりさせてくれました。

出演
・コクサギ
・ヌルデ
・カラスザンショウ
・クサギ

文・写真/かけした

白いフワフワが落ちています!鳥の羽かなぁ?
0羽かな?
テイカカズラの種でした。
輝く白い毛がとりわけ美しいです。
1テイカカズラ
気付けば森のいたるところに落ちています。
地面にささっていたり
3地面にささる
水に浮いていたり
4水に浮く
枝にひっかかっていたり
5枝にひっかかる
実からこぼれた種は風にのって飛散していきます。
6割れたさや
フワフワと飛んでいるところをつかもうとジャンプしますが思いのほか飛翔力があり簡単にはキャッチできません。
遠い新天地まで飛んで行けそう~。

文・写真:ぶっちー

遅ればせながら
あけましておめでとうございます。
自然観察センターは5日より開館しました。

今年は亥年。
が、残念ながらこの森に動物のイノシシは暮らしていません(!)

かわりに植物のイノシシを1つ見てみましょう。

秋になると、草地や林から戻って来たレンジャーズが服の袖や裾を見て

ぎゃあ ぎゃあ 
わあ わあ ・・・

イノコヅチ実20141013霊園口(3)

そう、細かくて、チクチクの「ひっつき虫」。

写真のひっつき虫には、イノコヅチ(子槌・小槌)という名前があります。
びっしり服につくと、なかなかの厄介者です。

イノコヅチ実20141121 (2)

一方で、冬にアオジなどの小鳥たちが、
せっせとついばんでいる草のタネでもあります。

IMG_1226
止まっている赤ぽい茎がイノコヅチです。
すっかり食べ尽くしてしまいました。

イノシシと名につく植物は他にもいくつかあります。
干支を切り口にぜひ、森の生きもののつながりを探してみてください。

文:かなちん
写真:かなちん かけした







観察センターに到着されるなり、こんなことをたずねた方がいました。

「森ですごく良い香りがするんです、さわやかなオレンジみたいな香り、あれってなんでしょう??」

諸感覚展示コーナーのカラスザンショウの実を嗅いでもらいます。

「そう、これです!!すごく良い匂い、お部屋の香りに使いたいくらい!!」

その気持ち、よくわかります。ここのところ私も毎日そう思っていますから。カラスザンショウ落ちた実

霊園口階段付近のカラスザンショウの木と落ちた実です。

森のあちらこちらで柑橘系の香りがします。

晩秋のヒンヤリとした空気と共にそこはかとなくただよう香りに気持ちが安らぎます。

一方、展示コーナーで同じ実を嗅いだ小学生が少し顔をしかめて一言、「大人の匂いがする…」

ムムっ、それって好ましいってこと?それとも臭いってこと??

皆さんはどう感じられるでしょうか?森でお試しください。


文・写真 ぶっちー


強烈に潮風をもたらした台風の影響で、
今年の紅葉はちょっとイマイチ。

P1190015


でも、足元に目を向けると、
風を免れたいくつもの草木が鮮やかに色づいています。

ほら。
P1180996


この森では「かぶれに注意!」とばかり紹介される
ウルシの仲間のヌルデ。
実はみごとな秋の彩を見せてくれます。

P1190001

こんなふうに赤く色づくものもありました。

ヌルデのかぶれ成分は、ごくごく弱いものではあります
が、敏感肌の方は、紅葉してるといえど油断しませんように。


あらら・・
結局「かぶれに注意」のお話になってしまいました。


写真・文:かなちん

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