横浜自然観察の森 いきもののにぎわいのある森ブログ

                                 季節の生きものや風景のお話を、日本野鳥の会レンジャーが発信します!

カテゴリ: 植物のお話


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今日から神奈川新聞で「自然観察の森Diary」の連載が始まりました。みなさん、お読みいただけましたか。
今朝の第1回の記事でご紹介した、かんさつの森で一番早い桜、自然観察センター横のオオシマザクラの木は、今朝はもうかなり散って葉桜になりかけていました。
でも山に目を転じると、まだあちこちに満開を迎えたヤマザクラやオオシマザクラが見つかります。今日は雲の多いお天気でしたが、曇り空の下でもみごとな色のモザイクが見られました。
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街なかに多いソメイヨシノは、一斉に咲いて一斉に散る印象がありますが、これは、ソメイヨシノが人の手によって作られた雑種で、種子が実らず接ぎ木で増やすため、遺伝子がどの木も同じクローンであることによるのだそうです。
これに対して、野生のヤマザクラやオオシマザクラは、いろいろな遺伝子の組合せを持っている、つまりいろいろな個性を持っているため、早く咲くのもあれば、遅咲きのものもあるので、一斉には散らないようです。

山のモザイク模様をかたちづくっているのは、サクラだけではありません。さまざまな落葉樹の芽吹きが、さまざまないろどりを添えています。
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こちらは雑木林を代表する、コナラの芽吹き。
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ヤマグワは、ヤマザクラと同じように、芽吹きとほぼ同時に花を咲かせています。花びらがない、地味な花ですが、こずえにほんのりと柔らかいかがやきを加えています。

この週末は、名残りのサクラが楽しめると思います。そこに、他のいろいろな落葉樹の芽吹きや開花が加わり、刻々と山の色を変えていく様子も、ぜひご覧になってみてください。

          こみなみ

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3月18日、オオシマザクラの開花を今年初めて確認しました。
自然観察センターのすぐ横にある古木です。
まだ3輪ほどですが、暖かい日が続けば、次々と開花していくでしょう。

桜の開花速報でした。
              文:こみなみ  写真:かけした

あたたかい日が続き、すごしやすくなってきた今日この頃、みなさんいかがお過ごしですか?

観察の森では、心地良い気温が続き、冬ごもりしていた生き物たちが動き始めています。

たとえば、植物たち。
葉を落としていたものは、次々に葉を広げ、中には花を咲かせているものもあります。
種類や場所によって様々ですが、日々森の中の新緑が広がっていっています。


今日も色々な植物たちの新芽や花が見られましたよ。
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ハコネウツギ

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コクサギ

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ウグイスカグラ

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タチツボスミレ

みなさんも森の初々しい生き物たちの様子を見に、観察の森へ。


たきもと



 
 

青空にさそわれて、タンポポの道やミズキの道を歩いていると、日だまりのなか、ニワトコの冬芽(ふゆめ)たちがあちこちで目をさましていました。
s-ニワトコ冬芽混芽と葉芽20160213タンポポの道10 (3)
ニワトコのごつごつした枝についている、これが冬芽。
ぽっちゃりした冬芽くんと、ほっそりした冬芽ちゃんがいます。
節分をすぎて、やわらかくなってきた日の光をあびた冬芽くんたち。
なんだか目をさまして、あくびをしているみたい。
s-ニワトコ冬芽展葉つぼみ20160226タンポポの道15 (5) - コピー
「あーあ、あー、あ。うーん、よくねたなぁ。」
s-ニワトコ冬芽展葉つぼみ20160226タンポポの道15 (2)
「やぁ。おはよう!」

ほっそり冬芽ちゃんも、まけずに両手をひろげて
s-ニワトコ展葉20160221ミズキの道14
「ばぁ。」

もうすぐ、もうすぐ。こんな花が開きますよ。
s-ニワトコ花20130408 (2)

みなさん、あいにきてね。
               こみなみ

12月に、ふだんなら3月下旬に開くアオキの花がもう咲いてしまいました、とこのブログでお伝えしました。
その後もいくつか、春の花の早い開花が見つかりました。
日だまりに咲くオニシバリは、早いと1月中旬には最初の花が見つかりますが、今年はもうあちこちで開いています。
s-オニシバリ花20160116生態園yk
s-クサイチゴ花早咲20160116ノギクの広場yk (4)
びっくりしたのが、クサイチゴ。お正月にはノギクの広場の入口あたりで、何株も花開いていました。
このところ寒さが戻ったので、どうなったかなと思っていましたが、このとおり。
これも例年は、3月に入ってから咲く花です。ちょっと早すぎですね。
花が咲いても訪れる昆虫のすがたが見えません。おそらく、まだ昆虫が活動していないのだと思います。
s-クサイチゴと訪花昆虫20130415yk1 (2)
これは2013年4月に生態園で撮ったクサイチゴの花。いろんな昆虫が訪れていました。
今咲いている花はうまく受粉できるのでしょうか。心配になりました。

なお、過去の記録を調べてみたら、アオキは1月、クサイチゴは2月17日というのが早い記録で、共に2003年のことでした。
(横浜自然観察の森友の会野草の調査と保護プロジェクトの皆さんの記録)
しかしこの年のオニシバリは1月22日が初見なので、特に開花が早かったわけではありません。
そう言えば、ノギクの広場でクサイチゴの咲いているそばにあったオニシバリは、まだつぼみでした。
種類によって、この暖かい冬への反応が異なっているのかもしれません。

他にもウグイスカグラやコスミレが、例年よりも早く既に開花しているのが見つかっています。
今年は春がどんなふうに訪れるのか、よく見守って行きたいと思います。

          こみなみ

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