横浜自然観察の森 いきもののにぎわいのある森ブログ

                                 季節の生きものや風景のお話を、日本野鳥の会レンジャーが発信します!

カテゴリ: 植物のお話

はじめまして。
5月から横浜自然観察の森で働き始めましたまつもいです。
植物や生きものについて知識のつたない私ですが、私の森での出会いや発見を紹介していきたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いします。

働き始めてから1カ月が過ぎた6月ごろ森を歩いていたとき、私は鮮やかな青紫色と黄色に心を奪われ、あるお花のとりこになってしまいました。
この顔を見つけては、しずかに幸せに浸ってしまいます。
ツユクサ140817掛下01_resize2
「ツユクサ」という植物です。
身近な植物なので、なにを今さらと言われてしまいそうですが…。
この森に通うようになってから、道ばたの植物にも自然と目を向けるようになり、自宅近くの植え込みなどでふつうに咲いていることに気づきました。
花期は9月ごろまでなので、この先も私の小さな幸せ探しは続きそうです。

ツユクサは、花弁3枚のうち2枚が大きく、よく目立つ青紫色をしています。
あるレンジャーはミッキーマウスのようと例えていましたが、たしかに大きな耳のように見えてきました。
黄色い部分は3種類の形をした雄しべです。

横から見るとこんな不思議な形をしています。
ツユクサ210713松本1_resize
蕾を包む部分はキャッチャーミットのようで、図鑑には3~4個の蕾が入るとありました。
ツユクサは、朝明るくなるころにこのキャッチャーミットから1個だけ蕾を出して咲き始め、その日の昼頃には花としての一生を終える1日花です。
翌日以降に残りの蕾が順番に咲くようです。

キャッチャーミットの中をのぞいて見ると…
ツユクサ210713松本2_resize
花の根元あたりに若い果実でしょうか、2つ並んでいました。
ちょっと窮屈そうですが、この花が咲き終わったら、これからもっと窮屈になるのかもしれません。


外出しづらい日々が続きますが、こんな時こそ、お家のまわりで季節の”みちくさ”を楽しんでみてはいかがですか?
「こんなところにこんなお花が咲いていた!」、「よく観察してみたらこんな面白い形をしていた!」など新しい発見があるかもしれません。


文:まつもい 写真:かけした まつもい


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gamazumi-3
ガマズミの未熟の実が目立つようになってきました。
枝先に緑色のやや扁平な形をしたものがいくつもついています。

秋には丸い真っ赤な実に熟します。
gamazumi-2
(2015年11月撮影)

ところが別の枝先には毛に覆われた実を見つけました。
フワフワのさわり心地がなんともいえず、いいです。
gamazumi-1

じつはこれ、ガマズミミケフシという虫こぶで、ガマズミミケフシタマバエというハエが寄生してこのような形を作らせてしまったものです。

この中でハエの幼虫が成長していくのですが、この先秋ごろにはいったいどんなふうになっていくのでしょうか。

ガマズミの実を見つけたら、ぜひ秋まで観察してみてください。

文・写真/かけした

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先月、絵本「はらぺこあおむし」などの作者で知られるエリック・カールさんが亡くなられました。私も子どもの頃、色鮮やかな絵本を夢中でめくった記憶があります。

そんなことを思い出しながら森を歩いていると、変わった形の実をつけた植物を見つけました。しかも何者かに食べられてしまったのか、一部が削りとられたようになくなっています。

s-20210627_ブログ用1

あたりの葉の裏を入念に探すと…犯人がいました。ジャコウアゲハの幼虫です。

この植物はオオバウマノスズクサというつる性の多年草なのですが、じつは有毒成分を含んでいます。

ジャコウアゲハの幼虫は好んでオオバウマノスズクサを食べ、その毒を体にためこみ、成虫になった後も鳥などの天敵から身を守るために利用しています。

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幼虫はお腹をこわすことなくもりもり食べて、やがてさなぎになり、1~2週間で羽化を迎えます。

s-ジャコウアゲハ(観察の森)

黒い羽に、腹部の濃いオレンジ色が目立つチョウです。皆さんも探してみてください。


文・写真 あらごん

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ちょうど一年前、このブログで紹介した白いガ「キアシドクガ」が、今年も森の中を舞っています。
今回は、白いガではなく、白い花々を紹介します。

テイカカズラ
s-テイカカズラ150607ミズキ14掛下01
最初に紹介するのは、プロペラのような花の形をしたテイカカズラです。
つる性の植物で、少し暗い照葉樹林等で見ることができます。本来であれば、樹冠などの高い位置で花を咲かせますが、生態園やモンキチョウの広場などでは、目線の高さまで垂れ下がっており、花も見やすいです。光沢のある葉がついたツルを探すと花が見つかるかもしれません。

スイカズラ
s-スイカズラ150522掛下04
こちらもつる性植物のスイカズラです。
白い花と言いましたが、隣には黄色い花もあります。じつは、スイカズラの花は、白から黄色に段々変わっていきます。どのようにして色が変わるかはわかっていません。スイカズラの花は、大人の目線くらいの高さで見ることができます。

ウツギ
s-ウツギ20120602 (3)
卯の花とも呼ばれるウツギの花です。
ウツギの花が咲く頃にホトトギスが鳴きだすと言われており、万葉集や唱歌などで両者は共に詠われることが多いです。森の中でもホトトギスの声が聞こえ始めています。ウツギの特徴でもある垂れ下がった枝につく花には、昆虫が蜜を求めて集まってきます。

ドクダミ
s-ドクダミ花20150531タンポポの道15yk (4)
最後に紹介するのが、ドクダミです。
ドクダミの花の色は白と言いたいところですが、じつは白ではありません。
白い花びらの様に見えるのは、苞という葉が変形したものと言われており、本当の花は、中心のヤングコーンの様な穂状花序(小さい花が穂状に集まっているもの)です。なので、正確には、ドクダミの花の色は白ではなく、黄緑と言えるでしょう。
ドクダミは、梅雨入りする頃に咲き始めます。湿地の近くや日陰等の湿った場所の足元を探してみると花を咲かせているかもしれません。

今回は、今の時期見ることのできる白い花を紹介しましたが、森の中では他にも様々な植物が花を咲かせていたり、実をつけています。ぜひいろんな目線で観察してみてください。

文:ロビン 写真:かけした他

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先日、ウグイスの道を歩いていた時のことです。
低くて細い木の枝に小さなピンクの花が咲いているのを見つけました。
 ウグイスカグラピンク

春を感じる華やかな色に春の訪れを感じました。
先輩レンジャーに聞いたところ、
ウグイスカグラの花ということが分かりました。

さらに行くと白っぽいウグイスカグラも見つけました。
 ウグイスカグラ白単

白い花を咲かせるシロバナウグイスカグラという種もあるようですが、この花はピンクも混じっているので違うようです。
しかし何故名前にウグイスが入っているのでしょうか?一説によると、ウグイスが鳴くころに花が咲くという話もあります。実際に気温が上がった昨日今日はウグイスのさえずりが聞こえてきました。
 ウグイスカグラ白2

これからまた寒くなる日もあります。皆さんも暖かい恰好をして身近なところで春の訪れを探してみませんか?

文・写真:アーリン


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