横浜自然観察の森 いきもののにぎわいのある森ブログ

                                 季節の生きものや風景のお話を、日本野鳥の会レンジャーが発信します!

カテゴリ: 植物のお話

いつもの出勤のとおりバスを降り、霊園口の階段を黙々と登っていました。
マスクをつけているのですぐに息が上がり、階段の終わりがあと少しというところで暑さや荒い呼吸などに耐えかねて足が止まってしまいました。
ふと登ってきた階段をふりかえってみると…。
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青々とした緑の中に小さな白い雲がたくさん浮いているような不思議な光景が目に留まりました。
白い雲のように見えているのは、今この森でたくさん咲いている「クサギ」の花です。
枝先や上の方の葉っぱ同士がくっついている茎とまたになった部分から複数の花がまとまって咲くのです。
1つ1つの花は白く、その下のがくは淡くピンクや紫色で可愛らしく、この花の近くを通るとマスク越しでもとても甘いいい香りも漂ってきて、とても気品を感じさせます。

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うっとりする芳香をもつクサギの花ですが、この木の和名は「臭木」。
枝や葉っぱをちぎると強い臭気があることに由来しています。
葉っぱをもんで匂いをかいでみると…たしかに青臭いような独特な匂いがあります。
人によってはピーナッツバターのような匂いと感じるようです。
この花の芳香よりも特徴的な葉っぱの匂いに引っ張られ、そこから名前がついてしまったことは可哀そうですが、印象に残ってしまうのも頷ける…。

花のピークは少し過ぎていますが、この時期だけのギャップはまだ楽しんでいただけると思います。
香しいクサギをぜひ。

※園内では、生きものを傷つけたり、採集することは禁止です。その場で傷つけずに観察をしましょう。

文・写真:まつもい


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夕べから続く雨で、じっとりと濡れる森です。
足元を彩るダイコンソウの、ぱっとした黄色は
こんなお天気でも見ると元気がでます。
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ん?
花びらが6枚あります。
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ダイコンソウはたしか、
こんな5枚花びらだったはず。
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見渡して見ても、ほかの花はちゃんと5枚です。

来た道を戻って、
ひとつひとつ、花をのぞいてまわります。
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1…2…3…


45…46… 


98…99…100…

あ。
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もう一個みっけ。

目につく限りを調べてみると、
196の花のうち2つだけが6枚の花びらをもっていました。

資料を見ても、事情はよくわかりません。
四葉のクローバーのような存在なのでしょうか。

図鑑の言うことがすべてでないのだと、
ちょっとした発見に
ちょっとだけ気分の良くなった朝でした。

文・写真 かなちん


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朝、センター前で管理作業の準備をしていたら、
すぐ近くの茂みから「チッチッ」と鳴き声が聞こえてきました。
アオジが食べてる
声の主はアオジ。この時期になると園路に降りているのをよく見かけます。
よく見たら何かをついばんでいるようです。
一体何を食べているのでしょうか?
ヒントは秋から冬にかけて草原を歩くと服によくつく
植物です。
ヌスビトハギの実
食べていたものは「ヌスビトハギ」の実でした。
くっつき虫と呼ばれる植物のひとつで、秋に草原で作業
をしていると、いつの間にか服にびっしりとくっついて
いることがあります。
ヌスビトハギの種
実の外側は硬くて食べにくそうですが、中にはこのよう
に白くて美味しそうな種が入っています。
作業する人にとっては困りもののヌスビトハギでも、
アオジにとっては大事な食べ物なんですね。

文・写真:アーリン

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段々と寒さが本格的になり、冬が近づいてきている今日この頃。森の中は、彩りにあふれています。
では早速歩いていきましょう。
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頭上に紅葉した葉を見つけました。
コナラです。
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青い空に赤が映えています。他にも黄色や緑の葉もあります。

目の高さに黄葉したハート型の葉を見つけました。
ヤマノイモです。
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同じヤマノイモ科のカエデドコロも黄葉しています。

足元を探せば草紅葉や落ち葉を見つけることができます。これは紅葉したキンミズヒキです。
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様々な目線で近くのものを見てきましたが、最後に森全体の彩りも見てみましょう。
ピクニック広場の展望台からの景色です。
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落ち葉が増えてくる秋の終盤。
森の彩りを見るなら今が最後のチャンスかもしれません。

文・写真:ロビン

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毎年この時期になると個人的にワクワクするタネがあります。

それは足元に目を配りながら歩いていると見つけることができる、タンポポの綿毛を大きくしたようなテイカカズラのタネです。
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5月ごろ咲かせた花が今ごろから完熟します。

このタネは、袋果(たいか)といって細長い袋状の実の中に含まれています。袋果は花からはとても想像できな形をしています。
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熟すと実が縦に裂けて先ほどのタネが出て風に乗って散布されるのです。
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テイカカズラはつる性の常緑広葉樹で樹木の幹に絡みついています。
綿毛を見つけたら樹上の袋果を探してみてください。
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すぐ真上で見つかることもあれば、風で飛ばされ元の木から遠く離れたところに着地していて全く見つからないこともあります。いったいどこから飛んできたのか想像するとワクワクするのです。

文・写真/かけした

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