横浜自然観察の森 いきもののにぎわいのある森ブログ

                                 季節の生きものや風景のお話を、日本野鳥の会レンジャーが発信します!

2022年06月

昨日の昼前のこと。夏休み、インターンとして
活動予定の学生さんとセンターの中で立ち話を
していると・・・
非常口の窓ガラス製のドアの向こうに、
ふさふさの生き物が動いた気がしました。
「何かいる!」
「いますよねえ!!なんでしょう?」
一瞬、とんがった鼻が見えたように思いました。
急いでセンターわきへ出てみると、壁から顔を
半分だけ出したタヌキ。毛は夏毛で、皮膚病など
は見られず。
タヌキ
慌てて逃げる様子もなく、ふらふらーっと森の中に
消えていきました。
「この暑さで、水飲みたかったのかしら?」
この森では、時折タヌキをみかけることはあります
が、それはごく稀なこと。暑いこの6月に見るの
はとてもとても驚きでした。

タヌキさんだけではなく、みなさまも森の中どうぞ
気を付けてお過ごしください
センター入り口では、熱中症情報を掲示しております。
散策の際の参考のなさってください。
熱中症情報
文:チョコ 写真:掛下・チョコ
こちらもお読みください。
引き続き感染防止対策にご協力ください。

ヘイケボタルの湿地に行くとトンボがたくさん飛び交っています。
その多くが青い体に黒い眼をしたオオシオカラトンボのオスです。
s-ooshio_m

同じくらいの大きさで黄色い体のトンボはオオシオカラトンボのメスです。
s-ooshio_f

産卵中のメスとそれを見守るオス。
s-ooshio_sanran

真っ赤な体のトンボはショウジョウトンボです。
s-shojou

また、水面に出た草の根本付近を見ると、トンボの幼虫ヤゴの羽化殻を見つけられます。
中型のヤゴの抜け殻
s-ukagara1

細いヤゴの抜け殻はオオアオイトトンボと思われる。
s-ukagara2
多くのトンボが早朝から午前中に羽化をします。

飛び交っているところや葉に止まっている様子に目を奪われがちですが、湿地内をくまなく観察していると羽化しているところや、交尾、産卵、争いなどいろいろなトンボの生態を観察することができるかと思います。

トンボは網で捕まえると羽が傷んでしまうことがあります。捕まえず、木道にしゃがんでジッと観察してみてください。
また、園内の生きものは持ち帰りできません。

文・写真/かけした

こちらもお読みください。
引き続き感染防止対策にご協力ください。

ある日の朝、自然観察センターの裏口でなんと地面に
サワガニを見つけました。

バケツから脱出しようとするサワガニ
<バケツから脱出しようとするサワガニ>

センターは水辺に近いわけではないので、こんなところ
までサワガニが来ることは中々ありません。
捕まえてバケツに入れたところ、しばらく逃げようと
もがいていましたが、葉っぱを被せたら安心したのか
落ち着きました。

体隠して足隠さず
<体隠して足隠さず>

サワガニは暖かくなると活発になるようです。連日の雨
で地面が濡れていたのと、湿度が高いのも相まってここ
まで来たのかもしれません。

連日の雨で濡れたセンター裏口の地面
<連日の雨で濡れたセンター裏口の地面>

その後、サワガニは水辺付近に逃がしてあげました。
まだ梅雨がつづきます。雨の日や雨上がりに森を歩く時
はぜひ足元も観察してみてください。もしかしたらすぐ
近くでサワガニが歩いているかもしれません。

サワガニ

文・写真:アーリン

こちらもお読みください
引き続き感染防止対策にご協力ください

7/12(火)友の会プロジェクト「野草の調査と保護」が主催のイベントを行います。
その名も「野草保護の助っ人」です。

希少植物の勉強をしながら、外来種や繁茂している草を抜く、簡単な作業を行います。
一緒に作業してくださる方、日程が合わないけど興味がある方はぜひご連絡ください。 s-P7171618
s-P7171606
以下詳細です。
・日程:7/12(火) 9:30-11:30 (小雨決行, 警報が出た場合は7/18に延期)
 友の会会員は7/16(土)も可 9:30-11:30,定員各回5名(先着)
・申込 / 問合せ先:entry@ynstomo.org
 (タイトル「野草保護の助っ人」,お名前,連絡先,会員の場合は希望日も)
・持ち物:軍手, 水筒, タオル, あれば長靴
・主催:横浜自然観察の森友の会「野草の調査と保護」

文・写真:ロビン

こちらもお読みください
引き続き感染防止対策にご協力ください。

タイトルを見て、ヘビを期待した皆さまごめんなさい。
虫の季節、虫の話題が続きます。
IMG_0804
草の上にくるっと巻いた虫を発見。
のぞきこんだら上のような
みずたま模様の愛らしい「へび」の姿にみえました。

写真では・・・

IMG_0172 - コピー

どうでしょう・・?

ゆっくりほどけながら、
「ヘビ」の頭をゆすゆす揺らします。

あ!

IMG_0184 - コピー

頭にみえたのはイモムシのお尻でした。
渦巻きの下に、黒いヘルメットをしたような本当の頭がみえました。

へびを真似ているということはなさそうですが、
お尻を振って、大事な頭から視線をそらそうとしているのかもしれません。

なんだか2度だまされた気分です。


文・写真・絵 かなちん


このイモムシは、「トガリハチガタハバチ」という
ハチのようです。(ハチなのにハチ形!?)
ユリの仲間の葉を食べて成長します。












↑このページのトップヘ