横浜自然観察の森 いきもののにぎわいのある森ブログ

                                 季節の生きものや風景のお話を、日本野鳥の会レンジャーが発信します!

2021年06月

先月、絵本「はらぺこあおむし」などの作者で知られるエリック・カールさんが亡くなられました。私も子どもの頃、色鮮やかな絵本を夢中でめくった記憶があります。

そんなことを思い出しながら森を歩いていると、変わった形の実をつけた植物を見つけました。しかも何者かに食べられてしまったのか、一部が削りとられたようになくなっています。

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あたりの葉の裏を入念に探すと…犯人がいました。ジャコウアゲハの幼虫です。

この植物はオオバウマノスズクサというつる性の多年草なのですが、じつは有毒成分を含んでいます。

ジャコウアゲハの幼虫は好んでオオバウマノスズクサを食べ、その毒を体にためこみ、成虫になった後も鳥などの天敵から身を守るために利用しています。

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幼虫はお腹をこわすことなくもりもり食べて、やがてさなぎになり、1~2週間で羽化を迎えます。

s-ジャコウアゲハ(観察の森)

黒い羽に、腹部の濃いオレンジ色が目立つチョウです。皆さんも探してみてください。


文・写真 あらごん

こちらもお読みください
自然観察センターの新型コロナウイルス感染予防対策について
横浜市は現在「まん延防止等重点措置」が適用されています。
引き続き感染防対策にご協力ください。

先日、いつものように、道に出てきて歩行の支障と
なりそうな草を刈っていました。
すると、刈ったツルをふと見てびっくり!
なんとハチの巣がついていました。
葉の裏にハチの巣
刺されないかと心配しましたが、ハチは出てきません。
巣の大きさから見て、まだ女王バチだけで
切り盛りしていたのでしょう。
その女王バチは出払っていたようです。
中を覗くと幼虫の顔と黄色の繭がありました。
幼虫の顔と黄色い繭
まだ小さな育房の中には生みたての卵も。
産みたての卵
黄色い繭を作るのはキボシアシナガバチか
ヤマトアシナガバチの特徴ですが、成虫が見られなかっ
たので同定できませんでした。今回の巣は道沿いで、
女王バチが戻ってくる危険もあるので、
かわいそうですが処分することにしました。
また一から巣を作るのは大変だと思います。
今度は園路から離れたところで立派な巣を作ることを
願っています。

文・写真:アーリン

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「聞きなし」という言葉を聞いたことがありますか?
野鳥の鳴き声を人間の言葉に置きかえたもののことを
いいます。
メジロの「チルチルミチル」という聞きなしは、
ご存知の方も多いと思います。一番有名なのはウグイス
の「法 法華経 ホーホケキョ」でしょうか。
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ウグイスはやぶの中にいて声は聞こえてもなかなか姿が
見えずらい。こんなに近くに鳴いているのに・・・・と
思ったことありますよね。こうなったら、声を徹底的に
楽しみましょう!ウグイスの声は「ホーホケキョ」と
決めずに、オリジナル聞きなしを作ってしまいましょう。
現在観察センターでは
「ウグイスの聞きなしコンテスト」開催中。
ウグイス展示resize

聞きなし展示resize
徹底的にウグイスの声を聞いて、あなたの聞きなしを
書いてください。夏ぐらいにレンジャーの独断で、
「これは!」と心打たれた聞きなしをブログにて
発表予定。ぜひぜひご参加ください。
夏過ぎにはまた別の野鳥の聞きなしコンテストを開催します。
声から楽しむバードウオッチングも、おすすめです。
(文・写真 チョコ)

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今朝のラジオで「今日は二十四節気の“芒種”でカマキリが…」とキャスターの方が言っていたのをなんとなく聞いていました。
そんなことをすっかり忘れて森へ出勤したのですが、夕方、観察センターの周りを巡回していたところ、偶然目に飛び込んできたカマキリのこども。
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そういえば私は今シーズ初めての確認です。
そこでラジオのことを思い出しました。
二十四節気のついでに、七十二候を調べるとまさに今日は“蟷螂生”でした。
七十二候は動植物の変化を知らせるものが多く、こういった暦を頼りにその年の生きものたちの行動を観察してみるのも面白いものですね。

文・写真/かけした

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