横浜自然観察の森 いきもののにぎわいのある森ブログ

                                 季節の生きものや風景のお話を、日本野鳥の会レンジャーが発信します!

2021年03月

ミズキの道18番付近にやってきました。ここから尾根の桜がとてもきれいに見えます。
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坂を下り、ミズキの谷の池に水鳥でもいないかなぁと観察小屋の窓からのぞくと、水面近くにキラリと輝くブルーを発見!カワセミです。
慌ててカメラを構えて、もう一度窓をのぞくと…姿がありません。
せっかく遭遇したのに飛んでしまったのかも…鳴き声はしているから近くにいるはず…と夢中で探しました。
すると、モミジの奥にちらっと一部が見えました!
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これは見失ってしまうはずだ…。
飛んで場所が変わったわけではなく、風で枝が揺れて姿が隠れていたのでした。

しばらくじっとねばって、カワセミ全体がモミジの枝から現れるのを待ちました。
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これからどんどん若葉が繁り、枝に止まる鳥たちを見つけるのはなかなか難しくなりますね。
けれど、カワセミは春から夏にかけて観察の森での出現が比較的多くなります!
ミズキの谷を通るときは、ぜひ「カワセミチェック」をしてみてください。
しばらく眺めていると見つけられるかもしれません。


文・写真:かない

こちらもお読みください
自然観察センターの新型コロナウイルス感染予防対策について
引き続き感染防対策にもご協力ください。

横浜自然観察の森には、レンジャーと共に森の保全に取り組む市民ボランティア「横浜自然観察の森友の会」のメンバーが約140名もいます。

それぞれが特技や関心に応じてプロジェクト(PJ)を結成し、普段はグループ単位で活動しています。連載3回目の今回は環境管理…森の環境・生きもののすみかを「ととのえる」活動をご紹介します。

森の中は木や草が成長し、日々変化しています。一部のエリアは、森の成長を見守っていますが、別のエリアでは人が積極的に手を加えています。定期的に木を切り、草を刈った環境を好む生きものも多くいるからです。

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林の手入れのようす(雑木林ファンクラブ)

「雑木林ファンクラブ」は、クヌギやコナラなどからなる林を管理する、友の会最大のPJです。成長の進んだ木を間引き、やぶを払って日の光の射しこむ明るい林にします。園路沿いの草を刈ったり、強風で道に倒れてしまった木を取り除くなど、来園者の安全な利用のために力を発揮することもあります。炭焼きや木工など伐採木の利用にも取り組んでいます。

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拠点である「炭小屋」での活動


「畑プロジェクト」の活動の場は、森の一角にある畑です。環境に負荷のない方法で野菜を育て、林の中に開けた空間を維持することで、林縁という草地と林の境目の複雑な環境を、生きものに提供しています。

管理ブログ用写真3
土を耕しふかふかにします。

これらのPJは、森を「ととのえる」大切さを知ってもらうため、体験イベントも開催します。仲間と楽しく、健康的に、そして森の生きもののために体を動かしてみるのは、いかがでしょうか?

<友の会に参加するには>
まずは、「森を守るボランティア体験」への参加がおすすめ。施設や友の会のことを知って、やってみたい活動を探しましょう。次回は4月の第3日曜日に開催します。自然観察センターHPのイベントのご案内に募集が出ますのでご確認ください。プロジェクトの活動日には見学することもできます。レンジャーまでお問い合わせください。

※新型コロナウイルス感染拡大防止のためのさまざまな対策を取り入れて活動しています。参加、ご見学の前には必ずセンターにお問合せください。

最近の活動の様子はこちら

横浜自然観察の森には、レンジャーと共に森の保全に取り組む市民ボランティア「横浜自然観察の森友の会」のメンバーが約140名もいます。

それぞれが特技や関心に応じてプロジェクト(PJ)を結成し、普段はグループ単位で活動しています。今回はそのうち、森の生きもののことを「調べる」プロジェクトの活動をご紹介します。

「カワセミファンクラブ」
写真撮影を楽しみながら、園内のチョウ・トンボの生息調査と野鳥の観察を行っています。自然観察センター内の情報コーナー「森のにぎわい掲示板」にも季節ごとの生きもの情報を提供していただいています。また、定期的に写真展を行い、森の生きものの魅力を「伝える」活動にも貢献しています。
s-P8306818カワセミ写真展トリミング
写真展設営作業

「PJ-STRIX」
STRIXとはフクロウの学名です。その名の通り、観察の森に暮らしているフクロウのために巣箱を設置したり、繁殖状況調査を行っています。実際の巣箱は自然観察センターに展示しています。
s-IMG_3360フクロウ巣箱トリミング
展示中のフクロウの人工巣箱(中に入っているのはぬいぐるみのフクロウ)

「野草の調査と保護」
園内の植物の調査を行い、保全活動に活かしています。希少種を保護したり、外来種の除去作業なども行っています。「森のにぎわい掲示板」にも季節ごとの開花情報などを提供していただいています。
s-TC100484野草トリミング
植物保護のための柵を設置中

「定点カメラで動物調査」
森の中に自動撮影カメラを設置し、写った動物の種類や数を調べています。夜行性の動物など、普段出会うことが難しい生きものの様子を知ることができます。
s-定点7月13日 (2)トリミング
カメラ設置作業

「森のカエル調査隊」
こちらはPJではなく、友の会有志で結成されたグループです。1~3月のヤマアカガエルの産卵時期に合わせて、園内の湿地のカエル類の卵塊数調査を行っています。
s-B2061416カエル調査トリミング
カエル卵塊数調査風景

このような調査や観察結果の蓄積から、森の様子や生き物の様子を知る事ができ、「伝える」ことができるようになります。そして自然や生き物を守ることにつながります。

これらの調査や観察結果は、自然観察センターが毎年発行している横浜自然観察の森調査報告に掲載しています。
s-P1108564調査報告25
 2020年12月発行の調査報告25

また、チョウの調査、植物相調査、植生図、中・大型哺乳類調査、カエル卵塊数調査は、環境省のモニタリングサイト1000という全国規模の調査にもデータを提供しています。

メンバーは共通して生きもの好きですが、最初から生きものに詳しくなければいけないということはありません。一緒に活動しながら少しずつ詳しくなっていけます。調査という観点から、森を守る活動に参加してみませんか?

※新型コロナウイルス対策として、現在活動やイベントを休止または方法を変更して活動しています。

<友の会に参加するには>
まずは、「森を守るボランティア体験」への参加がおすすめ。施設や友の会のことを知って、やってみたい活動を探しましょう。偶数月の第3日曜日に開催します。自然観察センターHPのイベントのご案内に募集が出ますのでご確認ください。プロジェクトの活動日には見学することもできます。レンジャーまでお問い合わせください。

最近の活動の様子はこちら

横浜自然観察の森には、レンジャーと共に森の保全に
取り組む市民ボランティア「横浜自然観察の森友の会」
横浜自然観察の森友の会案内 
にはメンバーが約140名もいます。

 それぞれが特技や関心に応じてプロジェクトを結成
し、普段はグループ単位で活動しています。

今回はそのうち、森の楽しさを「伝える」活動を
ご紹介します。

 週末ごとに開催されるイベントの多くは、
友の会の活動の一つです。草花や昆虫など季節の
見どころがわかる「季節の森を歩こう」はガイドツアー
型の観察会です。

現在はオンラインで観察会を行っています。
野鳥観察「みんなでバードウォッチング」は初心者にも

やさしいことで大人気。これらは、各行事運営を
活動の軸として、イベントごとにPJが活躍しています。
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PJ森の案内人ハンミョウの会「季節の森を歩こう」
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PJ鳥のくらし発見隊「みんなでバードウォッチング」

図書コーナーの一角には、この森を舞台とした絵本が
10冊もありますが、これも友の会が取材を重ね、
チームで物語から手づくりしたものです。
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PJ森の絵本づくりの会の手づくり絵本コーナー

調査や林の管理の活動を主とするPJも、「伝える」
活動に関わる場面があります。調査の過程で得られた
写真の展示を行うと・・・
「え、こんな生きものがいるんだ!」と来館者から
驚きの声。
森を整える活動を知ってもらうためのイベントでは、
体を動かしながら人と森、人と生きもののつながりが
わかります。

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PJカワセミファンクラブの写真展

こうしたイベントなどを通して、この森を楽しみ、
大切にする人の輪が広がっています。中には、いつの
間にか参加者から案内役になってしまった人も!

森をよく知る友の会の皆さんの案内を通して、
まだ自分の知らない森の魅力を発見してみては?

<友の会に参加するには>

まず「森を守るボランティア体験」の参加がお勧め。
施設や友の会のことを知って、活動を探しましょう。
次回は4月の第3日曜日に開催。
横浜自然観察の森 のイベント案内に募集
が出ますのでご確認ください。プロジェクトの活動日は
見学することも可。レンジャーまでお問い合わせください。

※新型コロナウイルス対策として、
現在イベントの多くを休止または開催方法を変更して
活動しています。
参加、ご見学の前には必ず一度センターにお問合せください。

最近の活動の様子はこちら

【友の会ブログ 森でのできごと】
森でのできごと 

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