横浜自然観察の森 いきもののにぎわいのある森ブログ

                                 季節の生きものや風景のお話を、日本野鳥の会レンジャーが発信します!

2019年05月


暑い日が続くようになりました。
森の中は草花や生きものでとってもにぎやかです。
そんな中見つけた、ものすごい見た目の方を
ご紹介したいと思います。

IMG_1934
イボタガの幼虫です。
体から伸びたアンテナのような突起…芸術的です…
食樹とするイボタノキにて発見しました。
脱皮をしながら成長していきます。

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約1週間後、脱皮をして一回り大きくなっていました。
写真右側、幼虫のおしり付近に抜け殻があります。
なんだか洗濯物のようで可愛らしいです。
また、よく見ると模様が控えめになっています!
微妙な変化見逃せません!
この後、もう一度脱皮をして地面へ潜り蛹になると
翌年の春までお休み…3月~4月頃羽化します。

イボタガ20120428ミズキ③~湿地_okubo (2) - コピー
成虫になるとこんな姿に。
無事羽化して姿を見せてもらいたいです。


写真 かない かなちん
文  かない

湿地にて、大きな大きな足跡を発見。
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さて、だれのものでしょう?

私の目の前に、いました、いました。

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カルガモ(Spot-billed Duck)です。

カメラをかまえる私の前を平気で横切って
いきます。そして一生懸命に何かをたべて
います。時折警戒をするものの、食べる、
食べる・・・

「湿地のオタマジャクシ、少ないですね。」
と来園のお客様よりお声をかけられることが
多かったこの春。こうした生きもの同士の
つながりによるところもあるのかもしれません。
しかし、すごい食欲だなあと感心するのでした。


文・写真 チョコ


GWが終わり森の中の緑もだいぶ深くなってきました!

人間たちは仕事はじまりで忙しそうだけど
森のいきもの達はどうしているかな~?と
モンキチョウの広場を歩いていると...

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ハコネウツギの花の中から 
なにやらモフモフした何かが出ています!
この正体は...?

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どうやらモフモフの正体は
クロハナバチのお尻でした!

体にたくさん花粉をつけながら
一生懸命蜜を吸っているのでしょう。
君たちも忙しそうだね~

よく見るとハチ達は
白い花ばかりに頭をつっこんでいます。
なんでピンクの花に見向きもしないの?

ハコネウツギ140522掛下01

実はハコネウツギの花は
白からピンクへと色が段々変化します。

つまりピンクの花は白い花に比べて
蜜を吸われて古くなっているといううこと!
しかも白い花の方が光を反射して見つけやすい!

だからハチ達は蜜ほしさに
白い花を狙っていたんですね!

これから花や虫達がにぎわってくる季節。
花だけでなくそこに訪れるいきもの達にも
目を向けてみてください。

写真:ロビン・かけした
文:ロビン

ゴールデンウィークのイベント
「森のクイズラリ―」も明日(5/4)が最終日です!

今日は安定したお天気に恵まれ、
イベント参加者も来館者もこの連休最大の人数を
お迎えしました。
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コース上ではジャコウアゲハやアオスジアゲハ(↓)など
数々のチョウが目立っていました。
白いミズキの木の花も満開です。

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参加された皆さんからは、
「観察しながらクイズの答えを考えられてよかった」
「こんな生きものがいる森とは知らなかった!」と感想が。

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レンジャー&スタッフ一同お待ちしております!


イベント詳細はこちら




10連休も折り返しです。
ここ数日は雨が降ったりやんだり降ったりで、
森は湿っぽい空気になっています。

そんな中、今朝は早朝鳥類調査を行いました。
もう5月なので、冬の鳥はもういなくなったかなぁと思っていたところ、
ピチッ、ピチッ、とか、チーッ、チーッ、
という鳴き声が木の上の方からよく聞こえます。
シメの声です。
s-シメ160111ミズキ7掛下01
シメ。

まだあちこに冬鳥のシメの群れがいます。
10羽ほどの群れもいるようで、ちょっと言い過ぎかもしれませんが、シメだらけです。
今季は東京や千葉でも同じようにシメの群れが見られているそうなので、種類によっては遅くまで残っている冬鳥がいるようです。
今朝は冬鳥のクロジも確認できました。
s-クロジ141107ヘイケ掛下20
クロジ。

もちろん、夏鳥のヤブサメ、センダイムシクイなどのさえずりも聞こえるので、冬鳥も夏鳥も楽しめそうです。


写真:かけした
文:nuka

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