横浜自然観察の森 いきもののにぎわいのある森ブログ

                                 季節の生きものや風景のお話を、日本野鳥の会レンジャーが発信します!

2018年10月

秋晴れの空のもと「キーィ、キチキチキチキチ」とモズの高鳴きが森に響きます。
毎年この時期、心待ちにしている自然情報です。

ここ数年、この森で見られたモズのほとんどが、胸のあたりに横縞模様のあるメスでした。
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センター前で鳴いていたモズ♀(10月17日撮影)

今シーズンは久しぶりにオスのモズも定着しているようです。
これにはモズが好む草地の環境とも何か関係があるような気がします。

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炭小屋付近で見かけたモズ♂ (10月22日撮影)
(胸の横縞がなく、くちばしから目を通る過眼線が黒い)

今年も観察センターでは「冬鳥なわばり調査」でモズのなわばりの様子を調べています。
オスの個体もこのまま留まり続けてくれるのか気になるところです。

みなさんからの目撃情報もお待ちしております。

文・写真/かけした

先週、ミズキの道14で
川の生きもの調査をしていたところ、

チー、というメジロの小さな鳴き声にまじって
「チー!!」という大きく強い「チー」が聞こえました。


近いなぁと思ってふり返ると、
なんと頭の斜め上、距離にして2mあるかどうかのところに、カワセミがとまっていました!


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カワセミは逃げる様子も警戒する様子もないので、
携帯で写真をとることができました。


もちろん、あまりに近いので、
カワセミを驚かさないように、そーっと撮影しました。


こういう時は、やったー!カワセミだー!
という気持ちをぐっとこらえて、冷静に行動しようと心がけています。
近いので、大きな声や動作をしてしまうと、
カワセミも驚いてすぐ飛び去ってしまうでしょう。


そーっとしていれば、鳥から近寄ってくることもありますよ。


文・写真 nuka


霧雨が降るしっとりとした朝の森、
色鮮やかなツリフネソウが咲いています。
雨の雫がとても綺麗。
ツリフネ正面
横から見るとこんな感じ。
ツリフネ横
色や形も魅力的ですが、
私が一番楽しみにしているのは種!
いい感じでふくらんでいます。
はじけ前
パンパンになって自らはじけ飛ぶまでもう少し。
近づいた生きものの接触によってでもはじけます。
私も失礼して一つ触ってみます。
皮が一瞬にしてはじけて
しゅるるるる~っと丸まります。
はじけ後
この感覚がたまらなく好きです!!
しかし森の生きものでない私が
故意的にはじけさせるのは反則ですよね…。
自制いたしましょう…。

(文・写真 ぶっちー)

夏から秋に移り変わり、衣替えも終えて秋の装いを
楽しむ準備をされている方も多いのではないでしょうか。
身近な生きものを見ていると、実に絶妙な色の組み合わ
せや模様を呈しているものが多数あることに気づきます。
例えばジョロウグモ。この黄色とグレーの組み合わせ
はなかなかです。時折みえる差し色の赤もまた上級者の
おしゃれな装いに思います。

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一個体一個体みていきますと、体の大きさにも関連して
模様が微妙に異なることにも気づきます。
ジョロウグモのメスはこのあと秋が深まるにつれ、
どんどん体が大きくなりますので、模様の変化も楽し
むことができるはずです。

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生きものを探す際、ぜひ色や柄にも注目し、そのセンス
をご自身のファッションに取り入れてみる、という自然
の楽しみ方いかがでしょうか。

(文・写真 チョコ)

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