横浜自然観察の森 いきもののにぎわいのある森ブログ

                                 季節の生きものや風景のお話を、日本野鳥の会レンジャーが発信します!

2017年11月

夏から秋にかけて森の主役だった虫たちの姿もそろそろ見納めですね。

晴れているのに日の当たらない園路沿いのアオキの葉上でヒメクダマキモドキがじっと寒さに耐えていました。
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キリギリスの仲間の中で遅い時期まで見かける一種で、日向にいるときは活発に歩いたり、飛んだりしています。
冷え込んだ朝には地面で動けなくなっているところも見かけハッとさせられます。

アキアカネの丘の水たまりではあたたかな日差しに誘われて、アキアカネが飛び回っては日当りのいいところに着地していました。
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それを見つけた男の子が元気に追いかけていました。
昆虫少年もしばらく見納めとなるころでしょうか。

秋晴れの日は紅葉がりついでに、日向ぼっこをしている虫さがしで楽しんでみませんか。

文・写真/かけした

デスクワークをしていたら、
「ポトッ!」
と音がして、ふと見ると、カメムシがいました。

s-IMGP0010クサギカメムシ
s-IMGP0009クサギカメムシ

これはクサギカメムシ。
天井から落ちてきました。
地味な色ですが、よく見ると触角にも模様があります。


どうやら、冬眠のためにセンターの建物の中に入ってきていたようです。
カメムシの仲間には、寒くなると木の隙間や建物の中、押し入れの中などで冬眠するものがいます。
クサギカメムシは集団越冬するため、もしかしたら、すでにセンター内にたくさん集まっているのかも。。。


文・写真/nuka

いつの間にか吐く息が白くなったり、落葉が進んで落ち葉の絨毯ができていたりと、着々と冬が近づいていることを実感します。昆虫やお花が少なくなり少し寂しい季節にも感じますが、様々な形や色の実を付ける木や冬鳥を楽しんだりと見所はたくさんあります。

先日少し早めに出勤してなにかいないかなとモンキチョウの広場に行ってみると、無数の朝露をまとったチカラシバを見ることができました。茶色く地味な色合いからは想像ができないくらいに美しく輝いていました。また、それらが朝日に照らされると、全く別の植物の様です。
朝露チカラシバ1

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さらに、雨あがりの翌日には枯れ草についた雫が朝日を反射して、ガラス細工のように輝いていました。
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日が高く登ると朝露や雫はなくなってしまうので、気温が上がりきらない早めの時間が狙い目です。
寒くなって外に出辛くなってしまう季節ですが、素敵な景色を探しに森を歩いてみませんか。

文・写真 やまちゃん

11月の最初の連休2日目。みなさまどうおすごしでしょうか?
観察センターには朝から多くのお客様がおみえになっています。

こんな天気の良い日には「秋を見つけに」森を歩いて
みるのはいかがでしょうか。
色づいた葉を楽しむのもよし、
虫の音や鳥の声を楽しむのもまたよし。
写真は私がみつけた秋。
多くの植物が花から実になるこの季節。
いろんな形のものを観察することができます。


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植物の高さまで身をかがめて、じっくり観察するのがおすすめです。


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いろんな形の実(種)はこのあと様々な方法で森の中に
広がっていき次の季節をむかえます。

文・写真 チョコ

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