園路の真ん中で死んだモグラにハチが寄ってきているとの通報をうけ、対応に出向きました。
死んでいたのはアズマモグラのようです。
2、3匹のキイロスズメバチが飛び回りときどきモグラにとまります。
(以下、モグラの死骸の映像など少々グロテスクなので気をつけてご覧ください)
死骸に近づくとハエの羽音がブンブン。
キイロスズメバチの低い羽音も。
ところが死んでいるはずのモグラが突然ムクムク動き出しました。
シデムシやコガネムシの仲間が体の下に入り込んでいて、あたかも生きているかのように見えるのです。
その他にもさまざまな虫たちが集っていました。
彼らにとってはこの上ないご馳走なのでしょう。
そして彼らのお陰で死骸も土に返っていきます。
この日、横浜市内の小学校の先生方が理科研修会で来園されていたのでまたとない観察素材として先生方にも観察していただきました。
観察後、ハチが集まると万が一の事態も考えられるため、食事中の生き物たちには申し訳ないのですが、モグラの死骸を園路から離れたところに移動させました。
これから秋にかけハチたちの行動はますます活発になります。どうぞ気をつけながら森の散策を楽しんでください。
文・映像・写真/かけした