横浜自然観察の森 いきもののにぎわいのある森ブログ

                                 季節の生きものや風景のお話を、日本野鳥の会レンジャーが発信します!

2017年07月

園路の真ん中で死んだモグラにハチが寄ってきているとの通報をうけ、対応に出向きました。

死んでいたのはアズマモグラのようです。
2、3匹のキイロスズメバチが飛び回りときどきモグラにとまります。

(以下、モグラの死骸の映像など少々グロテスクなので気をつけてご覧ください)

死骸に近づくとハエの羽音がブンブン。
キイロスズメバチの低い羽音も。

ところが死んでいるはずのモグラが突然ムクムク動き出しました。
シデムシやコガネムシの仲間が体の下に入り込んでいて、あたかも生きているかのように見えるのです。
その他にもさまざまな虫たちが集っていました。
彼らにとってはこの上ないご馳走なのでしょう。
そして彼らのお陰で死骸も土に返っていきます。


この日、横浜市内の小学校の先生方が理科研修会で来園されていたのでまたとない観察素材として先生方にも観察していただきました。
モグラの死骸


観察後、ハチが集まると万が一の事態も考えられるため、食事中の生き物たちには申し訳ないのですが、モグラの死骸を園路から離れたところに移動させました。

これから秋にかけハチたちの行動はますます活発になります。どうぞ気をつけながら森の散策を楽しんでください。

文・映像・写真/かけした

バードウォッチングを始めた頃、オオルリという鳥が見たくて見たくて、図鑑を眺めては、解説文を読み、カタカナの鳴き声を暗記したものです。

「ピーリーリー ホイピーピピ 
 ピールリピールリ ジェジェ」

今でもこんなふうにだいたい暗記しています(笑)
s-オオルリ160601カシの森掛下01T
オオルリ。


もちろん、オオルリの「青」色にひかれて、見たい、という思いがあったのですが、青色には、なんとなく「貴重なもの」「珍しいもの」というイメージがあるので、他の青い鳥や虫を見た時も見入ってしまいます。


先日も、森で調査を終え、レンジャー3人で歩いてセンターへ帰る途中の道で、「青」に出会いました。s-トカゲ2
おそらくヒガシニホントカゲの子どもです。実際はもうちょっとステキな「青」をしています!

大人は、全身茶色です。
s-ニホントカゲ150905センター前掛下03


直射日光のあたる炎天下の場所でしたが、レンジャー3人、思わず立ち止まって、「青」に見入ってしまいました。

森にはカワセミやハンミョウなど、他にもステキな「青」を持つ生きものが暮らしています。

探してみてください。

文/ nuka
写真/かけした nuka

僕はコハンミョウ
ハンミョウ君みたいにカラフルな色をしてないからあまり注目してもらえないけど、僕だってハンミョウの仲間なんだよ。

ハンミョウ
ハンミョウ君

コハンミョウあ
そしてこれが僕(コハンミョウ)
よーく見ると赤銅色のメタリックが綺麗でしょ。

顎だってこのとおり立派。
コハンミョウ_顎

今はモンキチョウの広場で餌を探していることが多いから探してみてね。砂地をよーく見ると素早く動く、何かがみえると思うんだけど、それが僕たちさ。体の大きさも1cmちょっとで、地面の色とも似ているからしっかりと探してね。観察する時のポイントだけど、いきなり近づかれると怖くなって逃げちゃうから、少し距離をとったところで静かにしててほしいな。そうしたら、僕たちの方から近づいていくよ。その時に背中の模様や色を見てみてね。きっとハンミョウ君にも負けない魅力が見つかるはずさ!

文 コハンミョウ君(山ちゃん) 写真 山ちゃん・かけした

横浜の森では梅雨らしくない毎日が続いています。
が、今回は最近私が雨上がりに森を歩く時の楽しみ
をご紹介します。
それは「しずくさがし」
これまでは何気なくみていたしずく。それがこのしずく
だけに注目して歩いてみると・・・・・

OI000009


OI000010

なんときれいなんだろうか、としばしうっとり眺めてしまうほど。
クモの巣や枝についてきらめくしずくもまた格別です。

2017年6月に福音館 ちいさなかがくのともでは「しずく」という本が出版されました。
絵本をよみながら、描かれた絵のしずくを探して森を歩いても、またすてきな時間が持てるのではないでしょうか。

P6270151

文 チョコ 写真 チョコ 山ちゃん

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