横浜自然観察の森 いきもののにぎわいのある森ブログ

                                 季節の生きものや風景のお話を、日本野鳥の会レンジャーが発信します!

2016年02月

青空にさそわれて、タンポポの道やミズキの道を歩いていると、日だまりのなか、ニワトコの冬芽(ふゆめ)たちがあちこちで目をさましていました。
s-ニワトコ冬芽混芽と葉芽20160213タンポポの道10 (3)
ニワトコのごつごつした枝についている、これが冬芽。
ぽっちゃりした冬芽くんと、ほっそりした冬芽ちゃんがいます。
節分をすぎて、やわらかくなってきた日の光をあびた冬芽くんたち。
なんだか目をさまして、あくびをしているみたい。
s-ニワトコ冬芽展葉つぼみ20160226タンポポの道15 (5) - コピー
「あーあ、あー、あ。うーん、よくねたなぁ。」
s-ニワトコ冬芽展葉つぼみ20160226タンポポの道15 (2)
「やぁ。おはよう!」

ほっそり冬芽ちゃんも、まけずに両手をひろげて
s-ニワトコ展葉20160221ミズキの道14
「ばぁ。」

もうすぐ、もうすぐ。こんな花が開きますよ。
s-ニワトコ花20130408 (2)

みなさん、あいにきてね。
               こみなみ

猛きん類という言葉を聞いたことがありますか?

タカやハヤブサ、フクロウなど、動物を捕まえて食べる鳥のことです。

最近、観察の森では「ノスリ」というタカのなかまをよく見かけます。

自然観察センターの前やモンキチョウの広場でも上空を見上げると、観察できることがあります。
s-ノスリ
モンキチョウの広場から見られたノスリ  撮影:黒川マリア
 

空中で一点にとどまって食べ物をさがしているところや

ハシブトガラスに追いかけられているところも見かけます。
s-ノスリホバリングトリミング
空中で一点にとどまって獲物を探すノスリ  
撮影:黒川マリア
 
s-ノスリカラス
ハシブトガラスにちょっかいを出されるノスリ(右がハシブトガラス)撮影:黒川マリア

天気が良い日は特に観察におすすめです。

自然観察センターでは現在猛きん類に関する企画展示もやっています。
冬場に観察の森で見られる猛きん類の見分け方や
見やすい場所なども解説してあります。 

双眼鏡の無料貸し出しも行っていますので、

ぜひ、観察センターに立ち寄ってから

猛きん類を探しに森に行ってみてくださいね。

M.K


1月30日にヤマアカガエルの卵塊が初確認されましたが、
今日(2月13日)、産卵にやってきている彼らを昼間、確認しました。
20160213_ヤマアカガエル_産卵 (7)

20160213_ヤマアカガエル_産卵 (9)
交尾をするヤマアカガエル

キュルルルルキュルルルルという彼らの声が湿地から聞こえてきたら、
そっと探してみてください。
彼らは警戒心が強く、近づくと鳴き止んでしまいますが
静かに待っていると再び鳴き始めるでしょう。

産卵の動画

横浜自然観察の森では動植物の持ちかえりは禁止です。
カエルの卵やオタマジャクシも観察したら必ず元に戻してください。

文・写真/ふじむら

1月30日早朝、ヘイケボタルの湿地でヤマアカガエルの卵塊を30個前後みつけました。前日までなかったので、この日今シーズン初めて産卵したことになります。
横浜ではヤマアカガエルのシーズン最初の産卵日は、まだ寒い1月中旬から下旬ごろの雨の夜であることがほとんどです。

関東南部でも夜半から大雪の予報が出た1月29日。しかし横浜自然観察の森も雨でした。
雪になるか雨になるか、カエルたちもやきもきしていたかもしれませんね。

この日を皮切りに、園内のほかの池でも卵塊が見つかっています。

P2026517a
トンボ池で産みつけられた卵(2月2日撮影)

横浜自然観察の森では動植物の持ちかえりは禁止です。カエルの卵やオタマジャクシも観察したら必ず元に戻してください。よろしくお願いします。


2月11日(木祝)には「横浜自然観察の森生きもの講習会~つながりの森の水辺でカエルを知ろう~」という行事をおこないます。申し込み締め切りは明日(2/4)ですが、ご興味がおありの方はお申し込みください。
詳しくは横浜自然観察の森のトップページへ。
http://www.wbsj.org/sanctuary/yokohama/index.html

文・写真/かけした

つい先日、観察センターの外壁に小さな小さなカマキリの卵しょうを
みつけてくださったお客様がいました。その大きさは約1cmもありません。

ヒナカマキリ20160122
















オオカマキリの卵しょうと比べると、とても小さいです。
調べてみるとこれは「ヒナカマキリ」の卵しょうだとわかりました。
外壁を探すと、他にも1つ、2つ見つけることができました。
さらに近くの広場に置かれたベンチの下でも見つけました。
ヒナカマキリの成虫は12-18mmだそうです。どおりで卵しょうも
小さいはずです。
このカマキリは本州から九州にかけて観察することができるとのこと。
さあ、この小さな卵しょうからどうやって幼虫が出てくるのでしょうか・・・
春まで見続けてみようと思います。
(参考:「ポケット図鑑 日本の昆虫1400①」槐 真史編)
choco

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