横浜自然観察の森 いきもののにぎわいのある森ブログ

                                 季節の生きものや風景のお話を、日本野鳥の会レンジャーが発信します!

2015年07月

“チーィィィィ・・・・”とニイニイゼミの合唱が森に響き渡っています。
ニイニイゼミ140725掛下01T
今日はミンミンゼミの初鳴きも聞きました。
うすぐらい時間には“カナカナカナ・・・・”とヒグラシの声も。
ヒグラシ140803掛下05Tjpg
しかし幹と同じような色合いでどの種もなかなか姿が見れません。

そんな中、セミに似た昆虫が草に止っていました。
ツノゼミの仲間
体長1cmほどのアワフキムシの仲間で、鳴き声は出しませんが見てのとおりセミに近い種類です。
とぼけたような愛嬌のある顔だったので、近づいてじっくり観察しようとしたのですが“スススッ”と横に移動し茎のうしろに隠れなかなか観察させてくれません。
しつこく観察しようとしたら“ぴぃーん”と飛んでいなくなってしまいました。

セミに近い仲間はこの他にヨコバイの仲間やハゴロモの仲間などわかっているだけで横浜自然観察の森に100種類くらいいます。
ヨコバイの仲間ヨコバイの仲間
ハゴロモの仲間ベッコウハゴロモ

セミが見つからない時には、セミの仲間探しもきっとおもしろいですよ。
写真のような人丈くらいの草地で探すのがおすすめです。
N7205610
文・写真/かけした

本日21:00~日テレの金曜ロードSHOWで
「おおかみこどもの雨と雪」が放映されます。

横浜自然観察の森がロケ地の一つになっていますので
作中に観察センターがモデルになった施設がところどころにでてきます。
ぜひ、チェックしてみてくださいね。
https://kinro.jointv.jp/lineup/150710

センター前の石畳で黒いチョウが地面に降りていました。
鳥のフンにストロー状のくちを伸ばして
何かを吸っているようです。
jp
フンを吸うオナガアゲハ
あたりを見渡すと別のフンにもチョウたちがきていました。
jp
ルリシジミ3匹
jp
ウラギンシジミ(右上:羽を広げたところ)

これはナトリウムやアンモニアを摂取するためにとる行動だそうです。
田畑にも鶏糞を撒いたりしますが、
鳥のフンはチョウたちにとっても大切な栄養源なんですね。

文・写真/かけした

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