風は冷えていますがぽかぽかと暖かさを感じる日が増えてきましたね。
先日、巡回中に興味深い場面に出くわしました。

ミズキの谷の池の観察小屋の窓をのぞくと、マガモのオスとメスがいました。
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水に浮かびながら、おたがい首を上下するような動きをしていました。
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たまにオスとメスがシンクロして首を傾けているときもあります。
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観察していた時はピンとこなかったのですが、この動きは求愛行動のようです。
首を上下する動きのタイミングが悪かったり、メスが合わせてこなかったり、一方だけがその動きをしている場合は「相性が悪かった」ということになり、カップル成立にならないそうです。
なるほど…。
本来の成功パターンでは、おたがいが向かい合って首を上下するようで、写真のように同じ向きに首を傾けてしまうのは相性が良くないそう。
この2羽の未来を勝手に案じてしまいました。

その一方、同じ池の少し離れた場所では、マガモのメス2羽がのんびりお昼寝をしていました。
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なかまの動向が気になったりはしないのでしょうか…?

園内ではウグイスをはじめ鳥たちが、さえずり(繁殖期にオスがメスにアピールしたり、なわばり宣言する鳴き声)をさかんに披露したり、カラスの求愛給餌(オスがメスに食べものをプレゼントする)が見られたりと、鳥たちの恋の季節が到来しています。
この季節、外をゆっくりお散歩していると、生きものの普段とは違った様子が見られるかもしれませんよ。


文・写真:かない

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