皆さん前回の「いきもののにぎわいのある森ブログ」はご覧になりましたか?
今回はブログの最後に登場していたヤマアカガエルについてお話ししたいと思います。

ヤマアカガエルは他のカエルと同じように冬に冬眠をします。
ですが、この時期(1-3月)の雨上がり等に一度冬眠から目覚め湿地等の水辺にやってきます。
その理由はただ一つ。運命の相手を見つけるためです!

私は実際に雨が降っている日とその翌日の雨上がりの日にヘイケボタルの湿地に行ってみました。
下の動画はその時の様子を撮影したものです。
耳を澄ませてご視聴ください。


どうでしたか?
雨が降っている日は雨の音や鳥の声しかしません。
ところが翌日の雨が上がった日には「キョロロロ」や「コロロロ」という音が聞こえたかと思います。
この音こそヤマアカガエルの声なのです!
この声はオスがメスを探す時に出すラブコールなのです。
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オスはメスを見つけると一目散に抱き着きます。
たまに間違えてオスがオスに抱き着くこともあるみたいですが...。

オスとメスが無事結ばれるとメスが卵のかたまり
=卵塊(らんかい)を産みます。
産卵を終えたカエルたちは森へ帰っていき再び冬眠に入ります。
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一つの卵塊の中には1000個以上の卵がありゼリー状のもので包まれています。
卵塊は次第に水分を吸って大きく膨らんでいき、
気温が上がる2~3月頃になるとオタマジャクシ達の姿が見られるようになります。

今の時期はヤマアカガエルにとって大切な恋の時期です。そっと観察しましょう。


文・写真:ロビン