シジュウカラやカワラヒワなどの巣立ちビナが園内でも見られる季節になりました。
一方で、今まさに巣づくり子育ての真っただ中の生きものたちもたくさんいます。

今日は子育て中の2種類のアシナガバチを観察しました。
ともに女王バチ1匹で奮闘中のところでした。

ヤマトアシナガバチの女王と巣
ヤマトアシナガバチ19060101R
10個の巣穴には産みつけられた卵がみえています。

ちょうど2週間前の同じ巣
ヤマトアシナガバチ19051901R
まだ4つの巣穴しかありませんでした。


キアシナガバチの女王と巣
キアシナガバチTR
こちらは巣穴の数も多く、頭の黒い幼虫も見えていました。


アシナガバチの仲間は子育てのためガやチョウの幼虫を狩ってきます。
お陰で森がいも虫だらけにならずに済んでいるともいえるかもしれません。

ところで、アシナガバチの巣は屋根の軒下、テーブルやベンチの下など人工物でもたびたび見つかります。
スズメバチに比べて大人しい性格ではありますが、ベンチに座るとき辺りをアシナガバチが飛んでいるようなことがあったら念のため注意してください。

*観察センターでは、園路沿いなど人との距離が近いところで見つかった巣についてはやむを得ず駆除をしています。見かけた方はご一報ください。

文・写真/かけした