2月に入り、量は少ないものの降る雨に誘われて、ヤマアカガエルの産卵が続いています。いわゆる蛙合戦が見たくて毎日水辺を観察していました。20日、前日雨が降ったとても暖かい日、ゲンジボタルの谷では小さな産卵ピークが来ていました。
メスを待つ
りりしい顔をしてメスを待つオスガエル。キャラララ、キャキャキャ、と声もにぎやかです。
産卵
こちらには数匹が集まっています。写真の下のほうに水に沈んだカップルが写っています。黒い小さな卵の塊を産み落としている最中でした。

いくらライバルの別のカエルが少ないとはいえ、雪が降るこんな寒い時期にどうして卵を産むんだろうと毎年思います。気温も水温も低く餌も少ないであろうこの時期、産卵からオタマジャクシを経て子ガエルになるまでたっぷり3ヶ月以上かかります。身近な緑色の二ホンアマガエルは初夏も近づき餌も豊富になってから産卵し、1ヶ月ぐらいでさっさと子ガエルになります。これに比べてヤマアカガエルの生き方ってドンくさすぎやしませんか?なんだか不器用で愛すべきカエルなのです。水辺を離れるまで多くの困難が待ち受けています。みんなで見守りましょう。

文・写真 ぶっちー