自然観察センター前で3cmほどの不思議な形をした物がぶら下がっているのを見つけました。
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草地や林の縁に生息するオオトリノフンダマシというクモの仲間の卵のう(卵の入っている袋)でした。

夏にこの付近で♀グモを見かけていたので、その個体が産み落としたものかもしれません。
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 オオトリノフンダマシの♀

 さて卵のうをよく見ると上の方に2mmほどの小さな穴が開いていました。
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幼体が出たあとです。子グモたちは寒い冬をどこかでやり過ごしていることと思います。来年、元気に育ち大人になった姿をまたこの場所で見たいものです。
今年の夏は園内のほかの所でも♀グモを見かけたので、抜け殻になった卵のうを探してみてはいかがでしょう。

文・写真/かけした