横浜自然観察の森 いきもののにぎわいのある森ブログ

                                 季節の生きものや風景のお話を、日本野鳥の会レンジャーが発信します!

タグ:ヤツデ

寒さが厳しくなってきた今日この頃、皆さまはいかが
お過ごしでしょうか?自然観察の森も大分朝の冷え込み
が強くなっています。

そんな中、先日出勤してきたレンジャーに
「朝、アオキの葉がみんな垂れていました。」と教えて
もらいました。早速見に行くと確かにどのアオキも葉が
垂れていました。
 垂れアオキ
冬以外にも水分不足で葉が垂れたアオキを見たことが
ありますが、ここまで園内中のアオキの葉が垂れている
のは初めて見ました。
アオキ以外にヤツデも垂れています。
 垂れヤツデ
その日の強い冷え込みも相まって、まるで木が寒くて
縮こまっているようでした。暖かくなれば元に戻る
かな?と思い、午後暖かくなってから見に行くと
昼アオキ
垂れていたアオキの葉が元に戻っていました。
 昼ヤツデ
ヤツデの葉も傘のように大きく開いています。

夏にこのような現象はほとんど記憶にないことから、
気温が低い時にこのような現象が起こるのでしょうか。
気温が低いとなぜこのようなことが起きるのか調べて
みましたが、残念ながら分かりませんでした。
土壌中の水分が凍ってしまい水分不足になるためかも
しれませんし、植物体の温度の低下を抑えるためかも
しれませんね。

冷え込んだ朝はこういったところも注目してみてください。

文・写真:アーリン

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朝、横浜霊園前バス停で降りると、ヒヤッとずいぶん冷たい空気を感じるようになり、すっかり冬になったことを実感します。

この時期、霊園口から階段を登って森へ向かう途中、階段の曲がり角あたりで、突然さわやかでちょっとスパイシーな?香りがすることがあります。
その香りの正体は、ミカン科の木のカラスザンショウの実です。地面を探してみると、落ちていました。写真1カラスザンショウIMG_8014
カラスザンショウの実。

紫色に熟した実の中に黒い種子があります。写真2カラスザンショウ種8020

この実には、メジロやヒヨドリなどの小鳥がよく食べに来ます。

よく食べに来るといえば、センターの窓から見えるヤツデにもメジロやヒヨドリがよく食べに来ています。写真3ヤツデIMG_8015
センターの窓から見えるヤツデ。


そんな人気のヤツデの実が気になったので、近づいて観察してみると、、、写真4ヤツデ拡大IMG_8017
なんと、冬だから全部が実だと思っていましたが、
白っぽいのは花でした!。雄しべが細くのびているのが見えます。緑色のは未熟な実です。
メジロは花をかるくつついているように見えるので、花の蜜を食べているようですが、ヒヨドリは実(もしかしたら花も)を丸ごと食べているようでした。

餌となる虫や花が少ない時期は、種子や実、わずかに咲いている花に小鳥がやって来ます。
そんな鳥と食べものの関係が気になった方は、自然観察センターで開催中の「鳥のくちばしと食べもの展」にぜひお越しください。

文・写真:nuka


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