朝、横浜霊園前バス停で降りると、ヒヤッとずいぶん冷たい空気を感じるようになり、すっかり冬になったことを実感します。
この時期、霊園口から階段を登って森へ向かう途中、階段の曲がり角あたりで、突然さわやかでちょっとスパイシーな?香りがすることがあります。
その香りの正体は、ミカン科の木のカラスザンショウの実です。地面を探してみると、落ちていました。
カラスザンショウの実。
この実には、メジロやヒヨドリなどの小鳥がよく食べに来ます。
よく食べに来るといえば、センターの窓から見えるヤツデにもメジロやヒヨドリがよく食べに来ています。
センターの窓から見えるヤツデ。
そんな人気のヤツデの実が気になったので、近づいて観察してみると、、、
なんと、冬だから全部が実だと思っていましたが、
白っぽいのは花でした!。雄しべが細くのびているのが見えます。緑色のは未熟な実です。
メジロは花をかるくつついているように見えるので、花の蜜を食べているようですが、ヒヨドリは実(もしかしたら花も)を丸ごと食べているようでした。
餌となる虫や花が少ない時期は、種子や実、わずかに咲いている花に小鳥がやって来ます。
そんな鳥と食べものの関係が気になった方は、自然観察センターで開催中の「鳥のくちばしと食べもの展」にぜひお越しください。
文・写真:nuka