横浜自然観察の森 いきもののにぎわいのある森ブログ

                                 季節の生きものや風景のお話を、日本野鳥の会レンジャーが発信します!

カテゴリ: 森の風景のお話

アキアカネの丘で管理作業をしていた時のこと。
手がチクチクするので見てみると、軍手にチカラシバの
種がびっしりとくっついていました。
 軍手にチカラシバ
チカラシバの種の先端の軸にはトゲが逆向きに生えて
いて、それが返しの働きをするので、引っ張っても
なかなかうまく抜くことができません。
 とれないチカラシバ
しかし軍手を裏返して軸をつまんで引っ張ると、
つるんと抵抗なく抜くことができました。


ただし、この方法は目が粗い軍手には有効ですが、
シャツやハンカチなどの目が細かい布だと種が通り
抜けられずに詰まってしまいます。

厄介なチカラシバですが、淡い紫色に実った穂が草地を彩る様からは秋の風情を感じさせてくれます。
 淡い紫チカラシバ
園内へお越しの際は是非観察してみてください。

文・写真:アーリン

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暑さも和らぎ、秋の虫たちの声がきこえてくるようになりました。
キンモクセイの香りが漂ってきたりと、「耳」や「鼻」で秋を感じることは増えましたが、「目」では、しっかりと秋を感じていない気がしたので、森の中の秋を見つけに行くことにしました。

センターを出発して、さっそく…! 01_クリ_IMG_8228.jpg_re
クリ、クリ、クリ!!!!
見上げると、緑や茶色のいがぐりがたくさんあります。 02_クリ_IMG_8121_re
クリの実は、熟す前は緑色のウニのようですが、熟すにつれて茶色に変化し、イガが4つに割れます。
割れた茶色いイガの中には、実がないものもあります。
周囲を観察してみると…、犯人でしょうか? 03_タイワンリス_IMG_8117_re
タイワンリスがじっと身を潜めていました。
リスがクリを食べているのか、どうやってあの痛いイガの中からクリを取り出すのか…不思議です。
…が、残念ながらその姿を観察することはできませんでした。


そこから少し歩くと、立体的で大きな巣をこしらえたジョロウグモに出会いました。
この時期になるとメスは成熟し、赤色と黄色のお腹がとても鮮やかに目立ちます。 06_ジョロウグモ_IMG_8153_re
巣に何かエサがかかっていないか、探してみたところ…! 07_蜘蛛の巣_IMG_8157_re
エサではありませんが、コナラのどんぐり帽子がちょこんとくっついていました。
ジョロウグモも秋を纏いたい気分だったのかな?とか想像してしまいました。
今回歩いてみると、コナラのほか、スダジイ、シラカシのどんぐりが落ちているのを見つけました。

少しの時間でしたが、森のあちこちで秋を楽しむことができました。
なお、この森では、森の恵みを人間がいただくこと・お持ち帰りすることはできません。
森でのルールを守りながら、みなさんもどんな“秋”があるか、いろいろな五感を使って探してみてください!


文・写真:まつもい


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調査で暗い林(スダジイなどが生える照葉樹林)の中を歩いていると、足元に黄金色のなにかが生えていました。
ホウキタケ
曇っており、林内はかなり暗かったですが、目立っていました。
s-P7081523
調べてみたところ、ホウキタケ科のキノコということがわかりました。
確かに竹ぼうきをひっくり返したような見た目です。
さらに調べたところ、このキノコには他の呼び名があり、一つがサンゴに似ていることからサンゴタケ。
もう一つがネズミの脚に似ていることからネズミタケ。
名づけた人によって様々なものが連想されているのですね。
私は、某少年漫画の戦闘種族を連想したので、サイヤタケと名づけます。皆さんはどんな呼び名をつけますか?

湿度が高い今の時期、園内では様々なキノコ達が顔を出しています。ぜひ足元などを探してみてください。

※キノコの中には触るだけで皮膚炎などを起こす種類(カエンタケ等)もあります。触らずに観察しましょう。採集も禁止です。

文・写真:ロビン

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森には、にぎやかな春がやってきています。
そんな春に出会える「食いしん坊」に会いに行きました。詳しくは下の動画をご覧ください。

園内では、他にも様々な春の生きものに出会うことができます。


動画内では、こんな生きものを紹介しています。s-IMG_5583

オタマジャクシ(ヤマアカガエル)


※園内の動植物は持ち帰らないでください。
※木道から外れないようご注意ください。

 
文・撮影:ロビン

 
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ミズキの道18番付近にやってきました。ここから尾根の桜がとてもきれいに見えます。
IMG_5412
坂を下り、ミズキの谷の池に水鳥でもいないかなぁと観察小屋の窓からのぞくと、水面近くにキラリと輝くブルーを発見!カワセミです。
慌ててカメラを構えて、もう一度窓をのぞくと…姿がありません。
せっかく遭遇したのに飛んでしまったのかも…鳴き声はしているから近くにいるはず…と夢中で探しました。
すると、モミジの奥にちらっと一部が見えました!
IMG_5435
これは見失ってしまうはずだ…。
飛んで場所が変わったわけではなく、風で枝が揺れて姿が隠れていたのでした。

しばらくじっとねばって、カワセミ全体がモミジの枝から現れるのを待ちました。
IMG_54481
これからどんどん若葉が繁り、枝に止まる鳥たちを見つけるのはなかなか難しくなりますね。
けれど、カワセミは春から夏にかけて観察の森での出現が比較的多くなります!
ミズキの谷を通るときは、ぜひ「カワセミチェック」をしてみてください。
しばらく眺めていると見つけられるかもしれません。


文・写真:かない

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