カテゴリ: 昆虫のお話


連日の強風や雨。不安定なお天気が続きました。
今日はようやく薄雲の向こうに青空がのぞきました。

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多少、風がゆるみ空から シィ――――・・・

シィ――――・・・


      シィ――――・・・


シィ――――・・・ と、ニイニイゼミの声が降ってきます。

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今年は記録的な梅雨明けの早さ。
このニイニイゼミも6月22日に鳴き出しました。

ええっもう!? と驚いたのですが、
去年の記録を見ると、「6月22日」と、ぴったり同じ。
見事な虫時計です。

ちなみにヒグラシは昨年より一週間以上早いスタートでした。

さて、次はどのセミが鳴きはじめるでしょう?


文・写真 かなちん

あおい実が見られるようになったミズキの木。

s-写真1IMG_3499ミズキの青い実


秋には紫色に熟してヒヨドリなどの鳥の食べ物になりますが、まだあおいこの実を食べる生きものもいます。

葉っぱの上や裏をよーく観察すると、

s-写真2カメムシIMG_3471

ハートマークがついたカメムシがあちこちにいます。
s-写真3IMG_3433♂♀

小さい方がオスで、大きい方がメス。
本名はエサキモンキツノカメムシといいます。
このカメムシはミズキの実の汁を吸います。

さらによくみると、お腹の下にエメラルドグリーンの卵が産み付けられています。
なんと、このカメムシのメスは卵を外敵から守っているのです。
雨にも負けず、風にも負けず、守っています。


卵は10日ほどでふ化します。
下の写真、よく見ると親の下に、足の生えた小さな幼虫が見えます。生まれた幼虫はミズキの実の汁を吸って、大きくなります。

s-写真4IMG_3496

少し成長すると、こんな感じになります。
s-写真5


親のカメムシは、ふ化した後もしばらくは卵と同じように幼虫を守りますが、幼虫がもう少し大きくなると役目を終え、力尽きてしまいます。

エサキモンキツノカメムシの子育ての様子は、6月~7月ころ見られます。
森では、モンキチョウの広場のミズキの木で観察しやすいので、ぜひ探してみてください。

文・写真 nuka

お客さまからの情報でクマノミズキにアオバシャチホコがいると教えていただき見に行くと葉を美味しそうに食べているところでした。

s-DSCN2066

アオバシャチホコに触ってみると体を「シャキーン!!」と反らせました。

s-DSCN2055 - コピー

この写真は、カメラが葉に触れてしまい驚いて反らせているところです。
下から撮ってみると…

s-DSCN2059

顔を見つけました。
この季節、幼虫があちらこちらで見つかります。
ぜひ、みなさんも探してみて下さい。そしていろんな角度からご覧になると模様や色など新たな発見がありますよ!!

写真・文/スティッチ

日が高くなると汗ばむ季節になりました。
湿地では、オタマジャクシの姿が少なくなり、
代わりに小さなカエルがウキクサの上にいます。

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木道を歩いていると、「バチバチ、ガサガザ」と、
乾いた音がしました。

なんだ?なんだ?と草の間をのぞき込むと・・・

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こんな狭いところにトンボがいました。
よく見ると、黄色と青色の2匹。

黄色のほうは、尾の先をちょんちょん水面につけて卵を産んでいました。

青いほうは、それを守るように近くを飛び続けています。

バチバチ、という音は、トンボの羽が草にあたる音でした。
耳をすましても、トンボを見つけることができるんですね。

このトンボはオオシオカラトンボ。
ミズキの道4番付近の湿地で見られます。

(写真・文 かなちん)

木々の緑も濃くなってきましたがまだまだ柔らかな葉もたくさんあります。
先日、柔らかそうな枝先に注目して観察していると巻物になった葉っぱを見つけました。
オトシブミの仲間がつくった揺籃(ゆりかご)で中には卵が一つ産み落とされています。

さらに探すと、できて間もない揺籃があったのであたりを見回してみたらまさに揺籃をつくり始めたヒメクロオトシブミを見つけました。
ヒメクロオトシブミ01

ヒメクロオトシブミ03

ヒメクロオトシブミ05
合間を見て観察をすることおよそ1時間半ほぼ完成したところまでを見届けました。

それにしてもみごとな自然の芸術品ですね。
小さな体を使って器用に巻き上げた作品を見つけるたび、ただただ感嘆させられます。

ヒメクロオトシブミは7月ごろまで見られるので枝先を探してみてください。
なお、揺籃を作るのはメスの仕事です。
オスは写真のように近くで見守っている?ようです。

文・写真 かけした

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