横浜自然観察の森 いきもののにぎわいのある森ブログ

                                 季節の生きものや風景のお話を、日本野鳥の会レンジャーが発信します!

カテゴリ: 昆虫のお話

タイトルを見て、ヘビを期待した皆さまごめんなさい。
虫の季節、虫の話題が続きます。
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草の上にくるっと巻いた虫を発見。
のぞきこんだら上のような
みずたま模様の愛らしい「へび」の姿にみえました。

写真では・・・

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どうでしょう・・?

ゆっくりほどけながら、
「ヘビ」の頭をゆすゆす揺らします。

あ!

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頭にみえたのはイモムシのお尻でした。
渦巻きの下に、黒いヘルメットをしたような本当の頭がみえました。

へびを真似ているということはなさそうですが、
お尻を振って、大事な頭から視線をそらそうとしているのかもしれません。

なんだか2度だまされた気分です。


文・写真・絵 かなちん


このイモムシは、「トガリハチガタハバチ」という
ハチのようです。(ハチなのにハチ形!?)
ユリの仲間の葉を食べて成長します。












今年のゴールデンウィークは「春の森おさんぽラリー」を開催しました。
期間中に私もおさんぽラリーシートを持って、コースを歩いてみました。

カマキリの卵の観察ポイントで、卵をじーっくり探していたところ… P5076022_re
卵と、孵化した痕跡を発見!

そのまわりに…いました!
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まだ小さな、小さなオオカマキリです。
小さいですが、カマキリの特徴の「かま」があるのがわかります。

近くにいたもう1匹と並んでくれました。
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生まれてきたとき、100~300匹ほどいる兄弟たち。
大人になれるのはたった1匹ほどです。

この先、彼らにどんなことが待ち受けているのか…。
秋ごろに産卵のため、この場所に無事戻ってきてくれることを願うばかりです。

文・写真:まつもい


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体の側面にきれない青い線がある体長5㎜ほどのアオオビハエトリをクズの葉で見つけました。
前足を上下に振りちょこまかダンスをするようなコミカルな動きをしています。
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ハエトリグモの仲間は大きなパチクリとした目を持ち視覚がいいため、目視でエサを探します。
アオオビハエトリはハエトリグモですがアリが好物。
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ちょうど10㎝ほど先の葉上に小さなアリを見つけ、ものすごい速足で近づきました。
そのまま飛びかかるのかと思いきや、なにやら様子がちがいます。

前足で「トントン」とアリをそっと優しくたたいたのです。
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角度を変えてまた「トントン」。
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その間アリは一歩も動かず、じっとしています。
数回たたいた後、クモは後退し元いた場所に速足に戻っていきました。
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食べ物を目の前にいったいどうしたのでしょうか。
もしかしたらアリが動かなかったため生きものと認識できなかったのでしょうか。

捕食シーンを期待したのですが、これはこれで面白い一面を見ることができました。

小さな生き物たちの間にもいろいろなドラマが見られます。
ぜひ、いろんな生き物をじっくり観察してみてください。

文・写真/かけした

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先日、桜林のベンチで休憩していると、ベンチのあちら
こちらに2~3mmの小さな繭がくっついているのを
見つけました。
 ハバチ?の繭
今まさに繭をつくっている幼虫もいました。黒い頭に
黄色の体はハバチの幼虫に似ています。
 ハバチ?
そんな中、繭の中の幼虫を食べようしている虫が
いました。クサカゲロウの幼虫です。
 繭を襲うクサカゲロウ
体の模様からスズキクサカゲロウと思われます。
クサカゲロウの幼虫は大きなアゴでアブラムシやハダニ
や芋虫などを捕らえて食べる大食いのハンターです。
今回は繭の中の幼虫を狙ったようですが、片方のアゴが
刺さったのはいいものの、繭を破くことが出来ず苦戦
している様子。中をかき回しますが中々幼虫を
取り出せません。今度はアゴを引き抜いて他の角度から
アゴで突こうとしましたがうまく刺さらず、結局食事に
ありつくことは出来ませんでした。
 苦戦するクサカゲロウ
食いしん坊なクサカゲロウはご飯を食べられる日を
夢見てまた挑戦していくことでしょう。次は食事に
ありつけるといいですね。

文・写真:アーリン

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桜林で作業をしていた時のこと、
休憩中に来園者さんから「そこの葉に可愛い虫がいる」
と教えて頂いたので、見に行くと
 ホソオビヒゲナガ
草の葉の上に長い触覚の虫がいました。触覚を左右交互
にゆっくりと揺らす仕草はすずしげで、まるでそよ風に
揺られているようです。観察を続けていると本当に風が
吹いて来て、葉っぱごと大きく揺れました。
大丈夫かな?と心配しましたが、風が止むとまた触覚を
すずしげに揺らしていました。


あとで調べたところ、ヒゲナガガの一種、
ホソオビヒゲナガということが分かりました。僕が
見たのはメスのようで、オスはメスより3倍も触覚が
長いそうです。触覚が長いヒゲに見えることから
ヒゲナガガと名付けられたと思われますが、僕にはヒゲより眉毛に見えました。皆さんにはどう見えますか?

文・写真:アーリン

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