秋の七草に葛(クズ)の花があります。
観察の森でも林の縁などで紫色の花が目立ちはじめました。
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いくつかつぼみを観察していると・・・見つけました!
薄紫色のつぼみに上手に溶け込んでいるチョウの幼虫。
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隠れているのわかりますか?(写真をクリックすると大きくなります)

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体長1cmほどのウラギンシジミの幼虫です。
ツノのような突起がある方がお尻で、体を触ったりするとこの突起からは線香花火のようなへんなものがピロピロッと一瞬だけ出てきます。
面白くてついつい触ってみたくなるのですが、幼虫はきっと必死で威嚇しているのだと思います。

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こちらは成虫。やはり林の縁でよく見かけます。低いところも飛んでいますし、地面に降りて吸水していたりもします。

この幼虫を探すコツはつぼみに開いた穴(幼虫が食べた痕)。ひとつずつ丹念にクズの花穂を探していけばきっと会えるはずです。

文・写真/かけした