s-アカメガシワ雄花20160616生態園 (12)
自然観察センターの前にあるアカメガシワの木が、今年も花を開きました。例年、6月になると、たくさんの花を咲かせてくれます。
「カシワ」という名前ですが、かしわもちを包む葉をつけるカシワ(ブナ科)とは類縁の遠い、トウダイグサ科に分類されています。クリスマスに飾る、ポインセチアに近い種類です。
s-アカメガシワ雄花20160616生態園 (6)
近づいてよく見ると、花は花びらがなく、おしべがたくさんついているだけ小さな花が、穂になって群がってついています。この株はオスの株で、おばなばかり咲かせますが、もう少したつと、めばなばかりのメスの株も見られるようになります。
飾りのない花ですが、昆虫には人気があって、ハナバチの仲間やアシナガバチの仲間、大きなクマバチなどが訪れて来ます。
ところでアカメガシワには花以外に、葉の根元にもミツを出す腺があります。この蜜腺(ミツセン)には、アリの仲間が寄ってきていることがあります。
s-アカメガシワとアリ20150606生態園 (6)
先日、観察会で歩いた機会に見たところでは、花の咲いている大きな株の葉にはアリはあまり見あたらず、ミズキの道ぞいや畑のそばの日あたりのよいところに芽生えたまだ幼い木の葉に、よくミツが出ていて何種類かのアリが来ていました。

アカメガシワの木陰には、萩の一種、キハギが早くも開花しました。こちらもいろんなハチの仲間が訪れています。
s-キハギ花20160616生態園 (2)

               こみなみ