横浜自然観察の森 いきもののにぎわいのある森ブログ

                                 季節の生きものや風景のお話を、日本野鳥の会レンジャーが発信します!

最近、森の中では巣立った幼鳥がよく見られます。


先日、鳥の調査をしていると、「二―ニー」という鳴き声がしました。
「二―ニー」はヤマガラの鳴き声なのですが、この時期は要注意です。
シジュウカラの幼鳥がヤマガラに似た「二―ニー」という声を出すのです。


この時は「二―二―」が複数聞こえ、さらに近くで「ジュクジュク」というシジュウカラの声がしたので、これはあやしいと思い、気をつけて目で探してみると、やはりシジュウカラの親子の群れでした。
s-シジュウカラ140522掛下40
2014年撮影のシジュウカラ親子。左が幼鳥、右が親鳥。


他の幼鳥も声や姿がまだ親鳥とは異なるので注意が必要です。
ヤマガラの幼鳥のお腹はまだ茶色くなくて白っぽいし、
カワラヒワの幼鳥も親とは異なりお腹に縦に班があるし。

幼鳥だけではなく、親鳥も変わった鳴き声を出すものもいて、ヤブサメは幼鳥が出る頃になると、親鳥も「チュチュチュチュ」とか変な声で鳴くし。

この時期は気をつけねばなりません。。。


写真:かけした
文:nuka


こどもアドベンチャー「自然を守るおしごと体験」の
参加者募集中です!

レンジャーといっしょに川の生きものの観察を行おう。
どんな生きものがいるかも記録しよう。

開催日:8/15(木)
時間:10時~12時
対象:小学生10名 (抽選)
   ※保護者要同伴 子ども1人に1名まで
持ち物・服装:
   野外活動のできる服装・靴・長靴(または古靴)
   帽子・タオル・着替え・筆記用具・十分な飲み物
   ※半ズボン・サンダル不可  
   ※虫よけに薄手の長袖をご用意ください

申込:下記項を明記の上、7/10(水)までに
   メール、FAXにてお申込

①イベント名と開催日
②参加者全員の名前(子どもは年齢も)
③電話番号
④FAXの時はFAX番号
⑤どこでこのイベントを知ったか

FAX    045(894)8892
Eメール yokohama-ncアwbsj.org (アを@に変えてください)

主催:横浜市教育委員会による「こどもアドベンチャー」プログラムの一環として開催します。


◎こんな場所で活動します◎
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活動する川は、観察センターから徒歩15分ほど離れた場所です。
森の中を流れる源流で、水深は10~30cm程度です。

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採集した生きものを分類しています。

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集合とまとめは室内で行います。


その他下記にご注意ください。

・現在車でのご来園ができません。
 公共交通機関でお越しください。
・当施設内や近隣に売店・自動販売機はござません。
 終了後も森で過ごされる方はお弁当をご用意ください。
・危険な暑さになった場合や、雨による川の増水の場合は
 プログラム変更や中止となることがあります。


今日は湿地まで看板設置のお仕事にきました。
ずいぶんヒメガマやオギが背高く伸び茂ってきました。

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その長い葉のところどころに・・・
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おや?かじり痕。
もしや・・・・

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今季もいたいた「うさぎ虫」。
長い耳が見えますか?

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葉の向こうはこんな様子。
2匹の幼虫が黒い頭を寄せあっています。

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顔を見ると、耳のようにみえたのは
頭の突起だとわかります。


「うさぎ虫」と親しみをこめて呼んでいる
この幼虫は、クロコノマチョウという大型のチョウです。
来月にかけて、湿地の草に限らず、ススキなどでも見られるようになります。
道沿いの背の高い草にご注目を。

文・写真 かなちん

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