横浜自然観察の森 いきもののにぎわいのある森ブログ

                                 季節の生きものや風景のお話を、日本野鳥の会レンジャーが発信します!

今回はこの森の生きものたちが暮らしやすい環境を整える、管理作業の一部を紹介したいと思います。
s-P2129028
Aレンジャーが刈払い機を持っています。今日は草刈をおこなうようです。
s-P2129029
ここは湿った草地。
ここには、明るい湿った環境を好む植物が生育しています。草刈をすることにより明るい草地を保つことができるのです。
s-P2129047
1時間半後、草刈が終了しました。どうでしょう?
わかりにくいかもしれませんが、じつは、地面から10cmほど草丈を残して刈っています。
植物の中にはロゼット(風や乾燥から耐えるために、茎を立ち上げず、地面に葉を放射状に伏せている状態)で冬を越す種類がいるため、こうすることで、それら植物の芽を傷つけずにすむのです。
この様に観察の森ではその環境にくらす生きものに合わせて、時期や方法を工夫しながら管理作業をおこなっています。


文・写真:ロビン

こちらもお読みください。
観察センター再開について

昨年の秋にリニューアルしたセルフガイドシート「コナラの道 秋・冬」はすでにお持ちですか?
園内マップ、ガイドシート各種は、観察センター前と館内のラックで配架中です。
IMG_5112
今回、「秋のコナラの道を歩いてみましょう」に続く、紹介動画の第2弾「冬のコナラの道を歩いてみましょう!」を作成しました。冬ならではのポイントをご紹介します。

シートを手にコナラの道を歩けば、きっとたくさんの発見ができるはず。
感染症予防対策を実施の上、お楽しみください。
※雨が降ったあとは尾根道が大変ぬかるみますのでご注意ください。

観察センター内の企画展示に、ヤマアカガエルの卵塊を数える調査や、湿地の管理などについて紹介するコーナーを新たに加えました。
T2070773 - コピー
お立ち寄りの際はぜひ、ご覧ください。


文・動画:かない

こちらもお読みください。
観察センター再開について

1月の雨の降る暖かい日の夜、ヤマアカガエルが湿地や池で産卵します。
今年も先日の雨の日、少しだけヤマアカガエルが産卵したので、卵(卵かい)を確認に行ってみると、
s-IMGP0065卵塊
ありました。真ん中のもこもこしてるヤツです。
ちょっと水面の反射で見にくいですね。
では、水中から見てみましょう。
s-IMGP0069水中卵塊
透明のゼリー状の物質に包まれて、黒い卵がたくさん見えます!

まだまだ冷たい水の中ですが、少しずつ発育し、
春にはオタマジャクシになります。

卵を傷つけないように、水から出したり、手でもんだりなどはしないようにお願いします。
どうしても気になる方は、そっと、やさしく触る程度でお願いします。

観察センター内の展示、
「ピックアップ ヘイケボタルの湿地」では、
今年のヤマアカガエルの産卵状況(卵かい数)を随時更新しつつ報告しています。

文・写真/nuka


こちらもお読みください。

↑このページのトップヘ